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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/10/25
- 出版社: 国書刊行会
- サイズ:23cm/501p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-336-06545-2
- 国内送料無料
紙の本
澁澤龍彦 泉鏡花セレクション 1 龍蜂集
幻想作家・泉鏡花の膨大多彩な作品群から、澁澤龍彦ならではの鑑識眼が選び抜いた小説・戯曲を集成。1は、「山吹」「紫陽花」「酸漿」「春昼」「海異記」「貝の穴に河童の居る事」な...
澁澤龍彦 泉鏡花セレクション 1 龍蜂集
紙の本 |
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- 税込価格:38,720円(352pt)
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商品説明
幻想作家・泉鏡花の膨大多彩な作品群から、澁澤龍彦ならではの鑑識眼が選び抜いた小説・戯曲を集成。1は、「山吹」「紫陽花」「酸漿」「春昼」「海異記」「貝の穴に河童の居る事」など全21篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
至高の審美眼が選りすぐった
天上界の作家の神品の数々
谷崎潤一郎も川端康成も決して連れていってくれない一種澄みきった天上界、そこへ連れていってくれるのが泉鏡花の文学だということを、三島さんはしきりに強調していたが、まったく私もその通りだと思う。いくら鏡花文学の構造を論じ、基層を論じ、文体を論じても、鏡花の幻想の翼に身みずから乗せられて、この天上界の至福に一挙に参入しえないひとは、不幸な読者というほかあるまい。 --------澁澤龍彦
澁澤・種村没後の索漠たる世界となった現在、いま望まれるのは澁澤セレクトによる鏡花選集である。遺された澁澤リストを見れば、偏りが大きいこと以上に数多くの魅力的な謎を孕んでいるようにも思われる。いかにも澁澤好みと誰もが頷く作も多ければ、意外なマッチングの選択もあり、また何故これを澁澤がと不思議に感じられるものも少なくはない。「半世紀も昔のほんの下書きのリスト、何を書いたか忘れてしまったよ」と泉下の氏には苦笑されてしまいそうであるが、それでも鏡花と澁澤龍彦、相対する二者の魅惑は互いに響きあい、興趣は尽きない。おぼつかぬことながら謎の一端なりとも追っていければと思う。 ---------山尾悠子(「第Ⅰ巻解説」より)
◎鏡花没後80年記念出版
★澁澤龍彦の生前、1970年代前半に企画されながらも、惜しくも実現を見ずに終った幻の選集が、半世紀の歳月を経てついに刊行。
★我が国における最高最大の幻想作家・泉鏡花の膨大多彩な作品群から、澁澤龍彦ならではの鑑識眼が選び抜いた、小説約50篇を4巻で構成。
★各巻の解説は、鏡花作品をこよなく愛し、2018年には泉鏡花文学賞を受賞した山尾悠子が担当。各巻に、解説者が特に選んだ一作品も増補追加する。
★装釘は、名匠・小村雪岱の鏡花本をあたうかぎり再現した。表紙や本扉はもちろんのこと、見返しも雪岱描き下ろしの絵を用いた、美麗な豪華愛蔵版。
●第Ⅰ巻 龍蜂集
春昼、春昼後刻、山吹、紅玉、海異記、貝の穴に河童の居る事、酸漿、お留守さま、
紫陽花、清心庵、星あかり、蛇くひ、X蟷螂鰒鉄道、夜釣、千鳥川、外科室、笈摺草紙、
裸蝋燭、名媛記、鶯花径
【山尾追加作品】山中哲学
「澁澤龍彦 泉鏡花セレクション」誕生秘話 桑原茂夫
解説 山尾悠子【商品解説】
収録作品一覧
山吹 | 9−35 | |
---|---|---|
星あかり | 37−44 | |
清心庵 | 45−66 |
著者紹介
泉鏡花
- 略歴
- 1873-1939年。小説家。代表作に「高野聖」「草迷宮」「歌行燈」ほか。
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夢の世界
2019/12/25 19:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トン - この投稿者のレビュー一覧を見る
他社の泉鏡花本は字も小さく、現代仮名遣いは鏡花の世界を壊してしまってるものが多い。値段には躊躇するけれど、鏡花の世界を壊すことなく纏めた本には感動しかない。過去に残念感と挫折感を味わった鏡花を澁澤氏推薦で読める。素晴らしい一冊だと思います。残る三冊が楽しみ