紙の本
いじめは
2020/08/13 12:35
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分にも経験があるが、家族に影響するほどのことには自分はならなかったので、自分では辛くても、そこまでではなかったのかもしれない。
だから、この本も読めるのかもしれないけれど。
そして、タイトルの「雨上がりの川」が何とも「雨上がり決死隊」を思い出させる。
いつの日か、また2人で出てほしいな。
紙の本
ミステリーだった
2022/11/07 13:57
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっとしたミステリーだった。
にしても、この作者さん、いじめを持って来るのが好きだよね。
安易すぎるんだよね。
そうやって、気持ちに難題を抱えてる人を登場させて物語を進ませていく。
他に書き方がないのかな。
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家族小説
うーん
「虹の岬の喫茶店」「夏美のホタル」
どれも好き
優しい文でほんわり包んでくれるから
これはちょっと期待外れかな
設定は面白いんだけどなあ
≪ 霊媒師 人のカナシミ 糧にして ≫
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いつもの森沢さんとは一味違う一冊です。ほっこりとかはあまり無く、最後は怒涛な感じでカルトっぽいかと思いきや超リアル。池井戸さん?って感じも…w
結局誰も悪くないみんないい人でそれぞれの事情があっての行動ってところはやっぱり森沢さんワールドでした。
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いきなり中学生の娘・春香のイジメ被害→不登校、それを苦にした母親が霊能力者に相談し、そのマインドコントロールに染まってしまう。おたおたする父親。オヤ、森沢さん社会派に変身ですか?これまで良い人しか登場しないハートウォーミングな話ばかりでいささか食傷気味と言ってたのに、いざ作風が変わってしまうと「これなら森沢さんでなくても」と思ってしまう。私も好い加減なものです。
「なんだかな~」と思いながら前半を読み進めるうちに、仕掛けがある事に気付きました。そして最後はやっぱりいつもの森沢さんです。何せ主人公の春香自身が「悪意を持って人を不幸にしようとしてた人は、いる?」と言うのですから。
まあ、「そんなに上手く行かないでしょう」感はいつもの通りですけど、やっぱり森沢さんはこういう話が良いようです。
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いじめにあって不登校になった中学生の娘と
怪しい霊能者にハマっていく母の杏子、
2人を救いたいのになにもできない夫の淳。
壊れた家族の再生物語
展開がいつもと違う?感じもしたけれど、
登場人物の個性がなるほど森沢さん!
という感じで
物語は優しく、温かく収束、よかった。
大切な誰かのために、
という気持ちがいろんな人を救うのだなぁ。
母親がスピリチュアルな何かにはまっていくのは
よくわかるなぁ。
これって、だれでもなりそうだもの。
と思いながら読んでた。
春香が一番大人だった。
千太郎さんがいい味だったなぁ。
春香が楽しい中学生活が送れますように。
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+++
川合淳、妻の杏子、娘の春香は、平凡だが幸せな暮らしを送ってきたはずだった。しかし、春香がいじめに遭って部屋に引きこもり、一家に暗雲が立ち込める。現状を打破するために、杏子が尋ねた「ある人」とは――。
+++
窓からふたつの空が見えるマンションが、忙しい編集者・川合家の住まいである。ほんとうの空と、川面に映る空は、季節により、天気によって、その表情をときどきに変える。中学二年の娘・春香がいじめに逢って家にこもるようになってから、河合家にはぎこちない空気が流れていた。さらに妻の杏子の様子が少しずつおかしくなってくるのに気づく。そんな折、川辺でいつも釣り糸を垂れている元心理学の教授だった・千太郎と知り合うのである。その後に起こるあれこれは、考えさせられることが盛りだくさんだが、どこの家庭にも起こり得ることで、他人事ではない。千太郎と春香のタッグが見事で、途中から予想できていたとはいえ、すっとした。この家族は、これからもきっと大丈夫だと思える。あたたかい心持ちになれる一冊である。
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【春香の言葉】
「人を傷つける人は自分の心が傷ついている可哀想な人。
人を騙す人は、人に騙されて世界を信用できなく
なった淋しい人」
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始めはいじめ問題で次に霊能者,洗脳へと発展し家族愛に落ち着く.テンポよく話は進みそれぞれみんなが成長する物語.元大学教授,なかなか素敵でした.
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最初の方は、いじめからくる不登校の話かなと思うくらい重い雰囲気です。
表紙の絵のような晴れを期待して読み進むと、霊感商法のにおいがプンプン!
応援しながら読み進むと、なるほどと納得の結末へ。
すっかり騙されてしまいましたが、生きる勇気をもらえる本だと思います。
お勧め。
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いじめから不登校になった娘。
霊能力者に救いを求める母。
そんな二人を気にかける父。
それぞれの、更にまた別な親子の目線を辿る
リレー形式で紡がれた物語。
種明かしはするまでもなくわかったけど
千太郎さん軸の部分をも少し掘り下げてもよかったのでは。
[図書館・初読・2月2日読了]
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森沢さんの本の中では…そんな高いものではなかったかなぁと思う。
いつもほっこり、温かいものが残るけれど、これそんなんでもなかったかなぁー。。
いや、ハッピーエンドではあったけれども。。
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心が疲れてしまった時
とにかく ほっ
と 一息つきたいときには
森沢明夫さんです
いつも そうなのですが
森沢さんの物語に登場する人物たち
それも みな訳ありの人たち
それぞれに悩みややるせなさを
抱えた人たちが
出遭うことによって
浄化されていく
本作品も
その期待を裏切りません
人って哀しいよね
人って愛しいよね
読後に
心地の良い余韻に浸れます
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森沢明夫さんの文章は温もりがあって、好きだなあ。情景が目に浮かぶような文章は、バケツに水を汲んで、パレットに絵の具で色を作り、白い画用紙に水彩画を描いていくような美しさがあって。なんだかうっとりしてしまう。クチナシが香った様子を「湿った空気のなかには、むっちりとした甘い匂いが溶けていた」とか、羊雲の流れゆくさまを「純白の羊たちは、ゆっくりと形を変えながら、音もなく北西の方へと移動していく」とか。見えるままに言葉を並べているのか、例えて表現することを楽しんでいるのか、どちらにしても料理を作るように言葉を選んで味付けしていく才能って美しいな。
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この本もいじめで話が展開。不登校の春香と、それを支える家族の変容が面白い。ちょっとサスペンスチックかなって印象。
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3部構成。2部の重みがちょい長めで、2部の後半は流し読みになりつつ…3部はたったかたったかページがめくれた。
瑠美と話す心地良さから思い出したくないことをぽつりぽつりと話した春香に、「悔しい気持ちとか、淋しい思いとかを、しっかり胸に刻み付けておいてさ、その経験がなかった場合の自分より、ぐっとひと回り成長してやるの。じゃないと、もったいないよ」と返す瑠美の言葉に胸が詰まったね。私にもこんな言葉をかけてくれた人がいたなら、もっと私自身も生活も素直に変えられたんだろうなって。だから、自分も瑠美のように誰かの契機になる存在になれたらいいな、なりたいな。
淳と千太郎のやり取りも好き。釣り師は嘘つき、って笑えるのがハッピー。
みんな苦しんだけど、みんなハッピー。ああ、心地よか。
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森沢さんのお話は、いつも必ず心に残るワンフレーズがあります。
今回は美容師の瑠美さんの、
「いじめられたときの悔しい気持ちとか、淋しい思いとかを、しっかり胸に刻みつけておいてさ、その経験がなかった場合の自分より、ぐっとひと回り成長してやるの。じゃないと、もったいないよ。」
という言葉と、春香ちゃんの
「人を傷つける人は、自分の心が傷ついている可哀想な人。
人を騙す人は、人に騙されて世界を信頼できなくなった淋しい人。」
でした。
いじめはどこの世界にも、大人の世界にもある。
もはや生きていく上で
避けては通れない道の一つにも思えます。
そんな時にこの言葉を思い出したいし、
自分に子供ができたらこの言葉を
教えてあげたいと思いました。
ストーリー的に色々な意味で身近すぎて
ある意味怖いです。
でもだからこそどんどん惹きこまれて
テンポよく読めます。
その時々で言葉や言動に
ハッとさせられたり、
ドキっとしたり。
森沢さんのお話はいつも
いろんな感情にさせてくれますが
今回もそのうちの一つでした。