紙の本
まさかのインタビュー
2022/01/31 19:02
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投稿者:マッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさかの「突撃」インタビュー方式。この人数にも驚きだが、内容も秀逸。まさに原田マハ作品。今度は現役への突撃インタビューも読んでみたい。
紙の本
絵画だけじゃなく
2021/12/22 21:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaz_p206 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今は亡き20人のアート界の巨匠たちに著者が<接触>を試みる。『月と六ペンス』
きっかけで美術館巡りが趣味になったが、もっぱら絵画専門。この作品の読了後、なんだか今まで横目で通り過ぎてきた工芸品にも俄然興味がわいてきた。
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色々な作家さんたちの妄想突撃インタビュー。
読み始めると??だったのが読んでいくうちになるほど、確かにこういうこと言いそうだなと納得しました。
面白い。
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言いたいことは全部解説で書かれているので特に言えることはない。
原田マハが主人公になり、展覧会のための1冊という特殊な仕様ながらテンションが高く1つ1つの話が楽しいし、各巨匠を身近に感じられる良い1冊だった。
巻末に20名の解説がのっているのも良い。
ある種最強の夢小説ともいえるか。
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日本と諸国を繋いだ芸術家たちを集めたCONTACTという展示会。そこに登場した芸術家の中の20名に原田マハさんがインタビューしにいくお話。もちろん史実に基づいたフィクションなのだけど、本当にインタビューに行ったような感覚になれる本。手土産も興味深く、思わず調べてしまった。
もっと読みたい!と思った本でした。
展示会行きたかったなぁ。
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妄想対談!ということで、ちょっと痛い感じの進み方もある。ただ、一人ひとりのことを心の底から愛していることがよくわかる。
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存じ上げない方もいらっしゃるので少し迷いましたが、楽しく読ませていただきました。
マハさんのインタビューとお土産、アーティストの答えもまるで本当にあったことのように感じられるのがとても幸せだったと思います。少しだけ知っていた作家さんたちのイメージがもう少し光りだした気がします。
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朝も早よから産寧坂をはあはあ言いながらのぼり清水寺へ。ワクワク胸熱しながら展示を観て回った、ICOM京都大会に合わせて行われた「CONTACT つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート展」。キュレーターとしてのマハさんを初めて知って、なんてカッコいいんだろうと大満足で帰宅したのが2019年9月。
文庫化を待って読んだので更に時空を超えた。20人ものアーティストそれぞれに深い知識と愛情が無ければこんな無謀な試みは出来ない。美術の世界の扉の前で一生懸命手招きするマハさんが見えるような作品だった。
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手土産を持って会いに行くというのがよかった。
妄想だけどリアルに感じるところなのかもしれない。本当に会えたらそんな感じなのかなと思えてしまうのが、やっぱりすごい。
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著者が20人の藝術家を訪問し、短いインタビューをしたという設定。セザンヌ、マティス、ゴッホ、東山魁夷、司馬江漢などの画家もおれば、黒澤明、小津安二郎などの映画監督、バーナード・リーチ、濱田庄司、河井寛次郎などの陶芸家も。そして宮沢賢治、棟方志功、手塚治虫、川端康成も登場する。あたかも生きている彼らを訪問し、親しく会話をしたかのように、星々たちが身近な存在のように感じられる。フィクションの世界ではあるものの、きっとそんな人柄だったのだろうと思わせる、爽やかな読後感の1冊だった。
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今は亡き20人の巨匠(星々)たちとのやりとりが、まるでそこにいるかのように生き生きと綴られており、そのやりとりの温かいこと。
宮沢賢治の章が特に好きでした。
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原田マハ先生がアートの巨星に手土産を持ってコンタクト!なんて面白い試みなんだ!2019年に清水寺でこんな素晴らしい展示があったなんて知らなかったです(泣)
登場する巨星は知っている方(マハ先生の作品で知った方)も知らない方もいましたが、マハ先生の巨星への尊敬がすごく伝わってきました。個人的には私と同郷の棟方志功にもコンタクトしてくださっていてすごく懐かしい気持ちになりました。
『希望』マハ先生もたくさん書かれているファン・ゴッホへのコンタクト。本人は登場しないけど、花咲くアーモンドの木の枝を通してファン・ゴッホの気持ちを探る所は途中から涙が出てきました。その質問をファン・ゴッホにすると、何て答えるんだろう…。マハ先生が予測した答えであって欲しいと切に願わずにはいられませんでした。アーモンドの花言葉、私は知りませんでしたがそういう意味もあの作品には込められているんですね。花言葉で結ぶとても素敵な作品でした。
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『原田マハ:才能のすべてを凝縮した妄想短篇集』
京都で開催された展覧会の「発展的資料」作品。小説家、キュレーター、エッセイストとしてのすべての経験をギュッと凝縮した妄想インタビューが20篇!この本を片手に、展覧会に行きたかったな〜。
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2019年に京都の清水寺でマハさんが監修した「CONTACT展」(展覧会)が開催され(見にいきたかったなぁ)、本書はその展覧会の為に書き下ろされました。
今は亡き人も含め、20人の巨匠にマハさんがインタビューを行う形式で構成されています。
アート関係の小説が代表作であるマハさん。
本作はある意味でマハさんが最も書きたかった作品のような気がしてなりません。
過去の作品で主人公として描かれるのは巨匠たちの側にいる女性たち。
なぜなら、それは私の化身だからです。
憧れている画家たちについて書くからには、私自身がその人に自己投影できる存在にしたかった。
(モネのあしあとよりP 112)
でも本作は違います。
マハさん自らが巨匠とコンタクトし、短い時間ではありますが語らいます。
マハさん自身がそれぞれの巨匠にセレクトした手土産持参して、同じ空間で景色を見ながら聞きたかったことを聞き、心を通わせる。
確かにこれもマハさんの空想の世界です。
しかし、当時の時代背景や自然(温度・空気・草花等)のみならず様々なリサーチに裏打ちされた2人っきりの空間にはリアリティがありました。
本作を手にした読者と共にマハさん自身も幸せな時を過ごしたんだろうなぁ。
説明
内容紹介
ポール・セザンヌ、アンリ・マティス、バーナード・リーチ、フィンセント・ゴッホ、黒澤明、手塚治虫、東山魁夷、宮沢賢治――。アートを通じ世界とコンタクトした物故作家20名に、著者が妄想突撃インタビューを敢行。いちアートファンとして巨匠たちに向かい合い、その創作の秘密に迫る。自ら初めて手がけた展覧会の為書き下ろした格別な創作集。
著者について
一九六二年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。二〇〇五年「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。一二年『楽園のカンヴァス』(新潮社)で山本周五郎賞受賞。一七年『リーチ先生』(集英社)で新田次郎文学賞受賞。最新刊は『リボルバー』。
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知ってる人もいれば知らない人もおり。そもそも作者の小説で知ってるという場合もあるけど。
こうして自分の興味関心を広げてくれる本はありがたいなぁ。コンタクトしている場面を隣でみていたかった。
そもそもの展示会も見ていたかった。。