紙の本
『坂の上の図書館』
2017/12/12 19:40
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
母とふたりで自立支援センターに住むことになった5年生の春菜
人に自分の気持ちを伝えることが苦手な春菜は、ふとしたきっかけでとなりにある市民図書館に足を踏み入れる
生まれてはじめて入った図書館で出会った司書の丸山さん、まわりを気にせず接してくれるクラスメイトの佐久間さん、そして読めるようになった何冊もの本が春菜をすこしずつ変えていく
『ちいさいおうち』『白い馬をさがせ』『あしながおじさん』など、春菜が読む実在の本の魅力がさりげなく書かれていて、ブックガイドにもなっている
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本は私も大好きです。
どんな子でも利用できる図書館っていいですね。
けっこう穏やかなお話でした。
主人公のお母さんがいいなー。
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小学5年生の春菜は、母と自立支援センターで暮らすことになる。隣にある市民図書館に行った春菜は、生まれて初めて図書館で本を借り、本の楽しさを知る。
なぜ、主人公が住むのが、自立支援センターという設定なのかと思ったが、この設定の方がより本との出会いが必要となるのだと思った。
図書館に関する説明が、少しくどいというか、説明口調だなぁと思ったら、作者は図書館司書なのですね。納得。
児童書だから仕方ないと思うけれども、大人がこうであったらいいな、という登場人物やストーリーになっているように感じました。私も図書館と本が好きなので、春菜のような少女が本を知り、本の魅力に取りつかれ、このように元気な心を持つようになってほしいと思いますが、この話はうまくいきすぎ感が強いように思いました。
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本や、図書館、司書など、主人子の女の子を良いほうへ進むように手助けした本だと思いました。
主人公の女の子のような今つらい状況にある子どもたちが読むことで、希望の光を感じられるんじゃないでしょうか。
何もかもうまくいきすぎているかもしれませんが、希望の光を感じることで、子どもたちに少しでも前に進む力を与えてくれる本だと思います。
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本を読む=新しいことを知る。
主人公の春菜やおかあさん、佐久間さん、清水くんなど、他の人より大変ですが暗くならずに「自分の出来る事を頑張って」います。
春菜が本を読んで司書さんや佐久間さんと話せるようになったり、自分の意見を言えるように成長できたところが良いなぁ。
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【図書館】小学五年生の春菜は、お母さんと自立支援センター『あけぼの住宅』で暮らすことになった。あけぼの住宅の隣には市民図書館があり、春菜ははじめて図書館に入った!友達や図書館司書、本との出会いが春菜を成長させていく。席替えの話や外国の物語ばかり読んでいたところは私と一緒だな、感じた。
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家庭に事情のある主人公の女の子は、図書館を知って成長していく。詳しく描写はされていないけれど、他にも家庭に色々な事情がありそうな子達が登場する。
実在する児童書が出てくるので、知らない本はちょっと読みたくなる。
一昨年くらいから9月1日の新学期を前に、「学校が始まるのが死ぬほどツラかったら図書館においで」という話題が上がるようになったけど、今年も数日前に話題になっていた。作者の方は図書館司書だそうだけど、主人公のように居場所を見つけて欲しいというのは切実な願いでもあるんだろうな、と思った。
この本を読んで、こんな場所(図書館)もあるんだよって知って欲しい子達に、この本が届くのは中々難しそうな気がしてつらい。
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小5の春菜とお母さんは、自立支援センターあけぼ住宅に引っ越してきた。
坂の多い町だった。これからお母さんは仕事を見つけて、頑張ってお金を貯めて、自立して生活していけるようにならないといけない。
春菜も留守番多くなる。あけぼの住宅の近くに市立図書館があった。はじめて図書館へ行って、お話会で絵本を借りた。
それまで勉強も遅れていたけれど、本を読む事と、先生の特別授業とで学力もついてきた。友達もできた。
出てくる本が、結構、児童書の中でも古典的なのがきになるけど、少しづつ、読書力がついていってるのはわかるラインナップ。本人の心の成長とともに学力、読書力が成長。
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家の隣に図書館あったらよいなーー
5年生で図書館と出会った春菜。
環境や友だちで生きかたが変わることもある。
元司書さんが書いた本なので、読書案内でもある。
続編もあるようなので読みたい。
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作家の五島が主人公の少女の父親かと深読みしたが、特に描写はなかったのでうがちすぎたか。
夢は司書というが、やめた方がいいと思いながら読んだ。司書は給与が低い。
手取りで12万程度だと聞いたことがある。
普通に家族を養っていこうという人には、とても足りない給与だ。
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タイトルに図書館とあるだけで読みたくなってしまった。
あけぼの住宅に住むようになり、本と出会い、佐久間さんと出会い、春菜の世界がどんどん広がっていくのが嬉しかった。
読書リーダーになったり、図書委員として、本を勧めたり、佐久間さんの抜けた穴に清水君を推薦したりできるとは、冒頭の春菜からは想像もつかない。
周りからの働きかけだけでは無理だったと思う。
元々の春菜の資質、優しさや、真っ直ぐさがあってこそだったのでは。
子供にかけられる時間もお金もない厳しい生活の中、お母さんは頑張って春菜を育ててきたんだろうな。
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自立支援センターに越してきた小5の陽菜。
センターの隣に市民図書館があり、そのおかげで春菜は少しずつ変化していく。
図書館司書、ステキな夢!応援したいな♪
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生活に困窮した母子家庭が一時的に住める住宅に越してきた春菜。いつもピリピリしてる母にも他の人にも、うまく思いを話せない。教えてもらった図書館で、本を読む楽しみを覚えたことと、クラスの佐久間さんと話すうちに、少しずつ春菜が変わっていく様子がいい。
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主人公の春菜が、母親と「あけぼの住宅」に引っ越してきたところから話は始まる。
今までどんな生活をしていたのかは書かれていないけれど、ちょっとしたことで機嫌が悪くなる母の前で、多く言葉を発することのない春菜の過去は、読者の子どもたちにも漠然とではあっても感じることができるのではないだろうか。
図書館の存在が春菜に与えた影響は小さくはないけれど、やっぱり友達なんだと思う。
明るくて、頭が良くて、おせっかいな真琴。
彼女の存在に春菜がどれだけ支えられたか。
そして、「ウザイ」という理由でクラスの子たちから無視され出した真琴が、春菜の存在に支えられていたことを知って、それもまた春菜を成長させることになる。
春菜の成長は、母子の関係をも変えていく。
自分の中に閉じこもっていたような春菜が、母の苦労を思い、できることを手伝うようになり、母もまた自分を変えようと勉強を始める。
というストーリーの中でずっと春菜が読んだ本たちが、春菜を形作っていく。
5年生というのに、九九もほとんどできず、漢字もろくに読めなかった春菜が、絵本からスタートして徐々に物語の本を楽しめるようになっていく。
最後はクラスの読書リーダー兼図書委員になった春菜。
成長の力ってすごいな。
裏表紙のイラスト。
「ちいさいおうち」の上に重ねられた「エルマーのぼうけん」。
バッグからはみ出している絵本は「あめふり」。
どれもこれも我が家にある、何度も何度も読んだ(読まされた)絵本たち。
特に「あめふり」でハマったばばばあちゃんのシリーズは、結局全部買うことになったなあ。
いい絵本は、大人が読んだって面白いものなのです。
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小学生3年生の子供に勧められて読んだ。
母子家庭の、自分に自信のない女の子が、活発な女の子の友達や、図書館の沢山の本との出会いを経て、出会い、別れを通じて成長していく話。
とても心温まるいいお話だった。