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商品説明
439人の被曝者(2000年1月末現在)と1人の犠牲者を出した日本初の臨界事故は、どんな事故だったのか。放射線の影響、安全管理の問題点、事故原因を追跡し、改革方向を考える。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
JCO臨界事故はこうして起こった | 舘野淳 著 | 13-48 |
---|---|---|
深刻な人体の放射線被曝 | 野口邦和 著 | 49-100 |
周辺環境への影響と風評被害 | 野口邦和 著 | 101-132 |
著者紹介
舘野 淳
- 略歴
- 〈舘野淳〉1937年生まれ。東京大学工学部応用化学科卒業。日本科学者会議原子力問題研究委員会委員長。
〈野口邦和〉1952年千葉県生まれ。東京教育大学大学院理学研究科修了。日本大学講師。
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紙の本
茨城県東海村で起きた日本初の臨界事故を多角的に徹底分析。今後の原子力政策・開発体制のあり方を考える
2000/07/17 09:16
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1999年9月30日。茨城県東海村にあるウラン燃料加工施設ジェー・シー・オー(JCO)で臨界事故が発生した。死者は2名,事故の程度を示す国際評価尺度は「レベル4」。
本書はまず,日本中を震撼させた,この国内初の臨界事故の経過を克明に追い,JCO社員や消防署員,住民の被曝の程度,周辺環境の汚染や風評被害なども含めて事故の影響を多角的に分析している。本書の著者の一人は,日本原子力研究所に在籍中にウラン化合物を実際に扱った経験をもつ。その視点は,JCOや国(原子力安全委員会や科学技術庁)の安全管理の問題点に厳しく切り込み,「いまこそ原子力政策・開発体制の抜本的転換を」と訴える。
そして最後に,(1)安全審査体制を中心とした安全チェック機構の見直し,(2)人材育成と科学者の意見尊重,(3)不安全な原発の廃止とより安全な原子炉の開発,(4)プルサーマルの中止と核燃料政策全体の見直し──という4つの論点から,抜本的転換の方向性を提示している。
(C) ブックレビュー社 2000