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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2017/03/30
- 出版社: 人文書院
- サイズ:20cm/342p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-409-34050-9
- 国内送料無料
紙の本
ラカン真理のパトス 一九六〇年代フランス思想と精神分析
著者 上尾 真道 (著)
ラカン思想を、精神分析家の養成への情熱から理解しようとする試み。1960年代の起伏に満ちた運動の軌跡を、具体的文脈に沿い同時代の視点から捉える、気鋭による白熱の論考。【「...
ラカン真理のパトス 一九六〇年代フランス思想と精神分析
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商品説明
ラカン思想を、精神分析家の養成への情熱から理解しようとする試み。1960年代の起伏に満ちた運動の軌跡を、具体的文脈に沿い同時代の視点から捉える、気鋭による白熱の論考。【「TRC MARC」の商品解説】
1960年代政治の季節、それは精神分析にとっても画期となる時代であった。医者でもなく心理士でもない特異な存在としての精神分析家、何としてもラカンはそれを歴史のうねりの中から生み出す必要があった。起伏に満ちたその運動の軌跡を、具体的文脈に沿い同時代の視点から捉える、気鋭による白熱の論考。
「それゆえ本書が試みるのは、ラカン思想を、彼の唯一の情熱、つまり精神分析家の養成への情熱から理解しようとすることである。精神分析とはいかなる営みで、それはどのような存在を生み出すものか。ラカンの特に六〇年代の思索の鍵となる多くの概念――「精神分析家の欲望」、「精神分析的行為」、「パス」、「精神分析家の言説」――これらは、何より、精神分析家の生産という問いの周りを回っている。それを、「治療」という臨床的な目的論のみから捉えることは十分ではない。「精神分析家」そのものに込められた思想的な期待とは何だったのか、これを我々は、ラカンに向けて問いかけねばならない。」(本書より)【商品解説】
目次
- 第一章 戦後フランスの心−政治
- 1 六八年五月と衒学者
- 2 アジールからの脱出−戦後フランス精神医療小史
- 3 反精神医学あるいは純粋精神分析
- 4 反精神分析−現代思想の問い
- 5 精神分析家−司祭か、聖人か
- 第二章 理論の実践
- 1 破門・切断
- 2 外への誘い−アルチュセールの認識論的切断
- 3 〈科学の主体〉−精神分析の条件
著者紹介
上尾 真道
- 略歴
- 〈上尾真道〉1979年福岡県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員。
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