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商品説明
中国の隋唐以前の文献から病気の治療法や養生法、医師の心得などを抜き出し症例別に編集した日本最古の医学全書「医心方」。「医心方」全30巻の意欲的な訳業をなしとげた著者による、古代人の健康・養生をめぐるエッセイ集。【「TRC MARC」の商品解説】
『医心方』とは中国の隋唐以前の二百以上の文献から病気の治療法や養生法、医師の心得などを抜き出し症例別に編集した日本最古の医学全書。これには中国の古医学の知識が結集されているとともに、古典文学、民俗、風習など、わが国の祭りや信仰の源流までを彷彿とさせるグローバルな医書である。『医心方』全三十巻の意欲的な訳業をなしとげた著者による古代人の健康・養生を巡るエッセイ集。1993年初版のロングセラーを新装版として再刊行。【商品解説】
著者紹介
槇 佐知子
- 略歴
- 〈槇佐知子〉1933年静岡県生まれ。作家・古典医学研究家。著書に「全訳精解大同類聚方」など。菊池寛賞・エイボン功績賞などを受賞。
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祈るように書いてこられた文章の数々には、いまこそ、唸らされる指摘に満ちている。
2019/05/02 17:41
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投稿者:縄文系 - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝廷に献上された、現存する日本最古の医学書『医心方』全30巻を編集した平安時代の名鍼博士・丹波康頼。
現代に、丹波康頼の偉業を伝えようと、独学で『医心方』を現代語訳されたのは、槇佐知子氏だ。1993年から『医心方全訳精解』全30巻を逐次刊行し始め、2012年に完結した。
本書は、医心方について、できるだけよみやすい本を欲しいとの要望により書かれた。
医心方の出版元の開拓を意図し、医心方の魅力と価値を知ってもらうために書き続けられたエッセイ集である。
祈るように書いてこられた文章の数々には、いまこそ、唸らされる指摘に満ちている。
そもそも、医心方とは・・・
「「医心方」は数千年の人類の歴史の中で伝承され、臨床的に体得されて来た東洋医学が、当時の中国の文献を網羅して見事に三十巻に編集されている。
以来、宮中に秘蔵されたが、丹波氏と対立関係にあっ た和気氏の子孫 半井氏に下賜され、幕府が介入して丹波氏の子孫多紀氏に一時わたされるなど、数奇な運命をたどった。
貝原益軒の『養生訓』の下敷きにされたともいわれるが、中の一巻が性典であったため『医心方』が発禁の書となったり、『医心方』そのものを閨房の秘本と誤解されるに至ったようだ。」
私は、『オリンピックに想う』と『風のように いのちについて』の随筆に、著者らしい優しさと深さを感じた。
平成5年7月、人文書院刊行。