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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/07/13
- 出版社: 世界文化社
- サイズ:19cm/254p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-418-18412-5
読割 50
紙の本
ぼくらの家。 9つの住宅、9つの物語
著者 光嶋 裕介 (著)
内田樹の自宅兼道場〈凱風館〉で建築家としてデビューした著者は、それからどんなふうに家をつくってきたのか。10年間でつくった8つの住宅と、未来の自邸をめぐる物語。手がけた作...
ぼくらの家。 9つの住宅、9つの物語
ぼくらの家。
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商品説明
内田樹の自宅兼道場〈凱風館〉で建築家としてデビューした著者は、それからどんなふうに家をつくってきたのか。10年間でつくった8つの住宅と、未来の自邸をめぐる物語。手がけた作品の写真も多数収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
建築家、独立10周年・・・
「いかなる建築にも、物語があるものです。
とりわけ住宅という建築には、住まい手たちの物語があり、それは、どこか生命体のように、設計者である建築家の意図をはるかに超えて、時間とともに大きく成長していきます。
住宅には、住まい手たちを中心にしてコスモロジーがつくられていくのです。
それを、ぼくなりに綴ったのが、この一冊です。」(あとがきより)
内田樹氏の自宅兼道場《凱風館》で建築家としてデビューした著者は、それからどんなふうに家をつくってきたのか。
10年間でつくった8つの住宅と、いつかつくりたい未来の自邸をめぐる物語。
【商品解説】
著者紹介
光嶋 裕介
- 略歴
- 〈光嶋裕介〉1979年アメリカ生まれ。早稲田大学大学院修了。建築家。一級建築士。神戸大学客員准教授、早稲田大学非常勤講師。著書に「幻想都市風景」「建築武者修行」「建築という対話」など。
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紙の本
ハウスメーカーにしっくり来ない方&建築を志す高校生大学生へ
2018/09/01 04:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sak - この投稿者のレビュー一覧を見る
読了して最初に考えたのは「ぼくらの家」を読んで、何年後かに一番読んで良かったと体感できるのは誰か?ということ。それがレビュータイトルになっている。
「家を買う」に違和感ある方、ハウスメーカー回っても回ってもしっくり来ない方、注文住宅なはずなのになんかパッケージぽいなぁと感じてる方、土地はあるのに形や場所が悪い方、拘りと予算のバランスが取れてない方、建築家と対話したい方などパッといくつも思いつくこんな方々は読む価値ある。
また建築を志す高校生大学生はP.246の「おわりに」だけでも目を通してほしい。
「家を手に入れる」ことは多くのクライアントにとって人生で一度きり。著者であり建築家の光嶋はクライアントからの依頼を人生の”ハレ”の舞台で仕事し「幸福のおすそ分け」してもらってると感じると書いている。そんな”ハレ”の8つの家と未来の自宅が構成となっている。
そんなこの本の特異なところのひとつめ、各クライアントからAnswerが章末にあること、ふたつめ各章で目線が変わること。建築家目線ではなく「家」「ネコ」「石」「娘」「息子」「炎」目線である。
ひとつめがあることで建築家からだけな書き方にならなくクライアントの本音が分かること。
ふたつめは敢えて目線を変えることで客観性を担保しつつ建築家として伝えたいことを代弁させることで腑に落ちやすくしている。
「家」が漠然とでも頭にある方は、もし本屋で手に取れるなら、各章末のAnswerSong(特に第二章にあたる祥雲荘から)だけでも読んでみて欲しい。(第一章の凱風館は思想家内田樹自宅兼道場で別枠)そこだけでも読めば買って読む価値があると分かるはず。
そして「家を買う」のではなく建築家と二人三脚で「家を建てる」ことに興味を持つはず。
建築家や個人の設計事務所はネットの普及したこのご時世ではそんなに敷居が高くはない(ちゃんとホームページで家を公開してくれてる建築家が多い)
「家」は《ハウスメーカー》や《建売》で間取りを見て「買う」のではなく「自分で建てる」という選択肢を持てたならこの本を読んだ価値は十分にあると思う。
建築を志す高校生大学生は、受験や卒論修論、資格試験の先にこそ学ぶことがあるのが伝わると思う。それを明記することなく伝わるのは本書の良いところだと感じる。