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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/01/05
- 出版社: CCCメディアハウス
- サイズ:19cm/429p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-484-21113-8
読割 50
紙の本
GROUP! 心がぐちゃぐちゃな私を救ったグループセラピーの記録
「隠し事は一切なし」というルールのセラピーで、個性的なメンバーたちと徐々に自分自身を見つめ直していくクリスティ。痛ましくもおもしろい、闘う女性たちをエンパワメントする自伝...
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商品説明
「隠し事は一切なし」というルールのセラピーで、個性的なメンバーたちと徐々に自分自身を見つめ直していくクリスティ。痛ましくもおもしろい、闘う女性たちをエンパワメントする自伝的ノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】
ロースクールに通う26歳のクリスティは成績優秀にもかかわらず、病的なまでの偏食と強い不安、自己嫌悪、自殺衝動に悩まされていた。
いくつかのカウンセリングを試すもののまったく効果が感じられなかったが、ある日友人の薦めでグループセラピーを受けることに。
そこで出会ったセラピスト、ドクター・ローセンはクリスティにこう告げる。
“あなたに必要なのは、治療ではなく目撃者です”
「隠しごとは一切なし」というルールのセラピーで、他人の赤ちゃんの遺灰を手放せないマーティ、オンラインゲームで遠距離恋愛中のレズビアン・ジーニア、不倫がやめられないリードなど、個性的なメンバーたちとコンプレックスや性的なこと、ひどい失敗まで詳細に共有する。
痛ましくもおもしろい、闘う女性たちをエンパワメントする自伝的ノンフィクション!【商品解説】
著者紹介
クリスティ・テート
- 略歴
- 〈クリスティ・テート〉シカゴを拠点として活動するライター・エッセイスト。『ニューヨーク・タイムズ』『ワシントン・ポスト』などに寄稿。
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紙の本
「恥」と「信頼」。
2022/04/10 23:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤独感に苛まれていた著者は、リアルな人間関係を築くためグループセラピーに参加。
そこで出会った風変わりなドクターとグループメンバーたちによって、彼女の人生は少しずつ、しかし着実に変化していく。
このグループセラピーでは、隠し事は一切なしというルールが設けられており、性生活や失敗談なども赤裸々に語られる。
他者に知られたくない「恥」をさらけ出すのだ。
こんなことを知られたら絶対に嫌われてしまう、否定されるに違いない、と私たちは常日頃から脳内で他者の声を作り出し、「恥」を一人で抱え込んでしまう。
そしてそんな「恥」を抱えている自身の醜さ、不甲斐なさ、至らなさに辟易し、自分自身に対し攻撃的になっていく。
つまり本当に問題なのは他者からどう思われるかではなく、一人で抱え込んでしまうことにある。
もちろん一人で抱え込まず、全てを他者と共有したからといって人生が好転するわけではない。
著者も何度となく恋愛で傷つき、その度に涙を流す。
しかしそれでも、著者には恋愛によって傷まみれになった心を、その時抱いた感情をそのままぶつけることができるグループがあった。
時に暴言を吐き、咽び泣きながら自傷行為に走ろうとする著者のありのままを受け止め、無条件に信頼してくれるグループの安心感たるや。
本当に大切なのは社会的ステータスなどではなく、嘘偽りのない自分自身を知り肯定してくれる人々がいること。
そして何より「恥」を抱えた自分でも大丈夫なんだと思わせることができるのは、自分自身しかいないのだということを本書は教えてくれる。
「私なら大丈夫」、「あなたなら大丈夫」と無条件で信頼を寄せることこそが、まだ見ぬ未来への希望となり、幸福の礎となるのだ。