紙の本
楽しみなシリーズ
2018/09/28 21:50
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投稿者:ジーニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱりあまり寝てない様子の福家警部補。働き者ですね。犯人の目星をつけるまでの鋭い観察眼、目星をつけた後の容赦ない追及ぶりが今回も楽しめました。「そんなところからボロがでるの!?」という驚きも楽しみのひとつ。2話めの「上品な魔女」のキャラクターが印象的でした。
紙の本
相変わらず
2020/10/19 12:53
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらずほとんど寝てない福家警部補。
証券マンの話は出来過ぎというか、そもそもの着眼点が
そんなのあり?って感じだけど、やっぱりよくできたお話です。
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福家警部補、あいかわらずだー。
殺人犯は、もちろん、逮捕されて罪を償うべきなのだけど、安息の場所は、切なかった。
上品な魔女は、怖いー。
今回はあまり出番のなかった日塔だけど、実にいい味で、好き。
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福家警部補シリーズ第5弾。
シリーズ化も進むと、福家さんも成長して、忘れ物も少なくなってきたのかな。
優秀なのはわかるけど、犯人を追い詰めたら、あっさり自白って、ページ数の関係?
なんか、淡々としすぎて、ちょっと物足りなくなってきた。
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【収録作品】是枝哲の敗北/上品な魔女/安息の場所/東京駅発6時00分のぞみ1号博多行き
最終話は、日塔・桜井コンビとのコラボで、須藤の名前もちらっとでてきたのが楽しい。解決方法がやや強引なところもあるけれど、知恵比べは面白い。福家さんは相変わらず人間離れしている一方、二岡くんは不憫。
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福家警部補シリーズ、待望の新刊。福家にロックオンされたら最後。もう、逃げられない。
臨場時のドタバタは相変わらず。
鋭い洞察力、そして人間観察力も相変わらず。
第一作の「福家警部補の挨拶」から読んでいる人には、もうおなじみだ。
ああ、いつも通りと、こうしたルーチンのような進み方は、安心感があって、落ち着く。
それだからこそ、読みやすい。
一貫した倒叙ミステリーで、それ以上でもそれ以下でもない。
無駄な感傷を削ぎ落した、実に洗練されたストーリーだ。
犯罪者にとって、敵に回したらこんなに厄介な人物はいない。
ここまで食い下がられると、途中で、もう、どうでもよくなって、罪を認めたくなるだろう。
まっとうな人間には優しいが、犯人ばかりでなく、こずるい輩には、徹底して冷たく、厳しい。
福家シリーズは、犯人を追い詰めていく、そのプロセスが本筋なのだが、その脇で、福家に接するうち、事件関係者たちの心模様に変化が生じる。
その様子も実に興味深い。
そうやって影響を与え、時には、その人生をも変えてしまうことがある。
それもこれも、福家にはすべてお見通しなのかもしれないが。
福家警部補シリーズの五作目。四編が収録されている。
今回、福家が追い詰める犯人の面々は、医師、専業主婦、バーテンダー、証券マン。
またたまに、この作家さんの警察モノでおなじみの石松、日塔、須藤といった名刑事たちが登場してくるのも、シリーズのファンにとっては嬉しい。
そして、時々話題になる、福家の上司。とても気になる。
前にも、福家は「口うるさい上司ですが、もの分かりもいいほうでしてね。私の報告をじっくり聞いてくれました」と語るシーンがある。
どんな上司なのか、ますます興味がわいてくる。
さらに、映画、酒ばかりでなく、漫才やフィギュアなどなど、幅広い知識を披露するくだりは、いつ読んでも驚く。
徹夜で何日も仕事をしているくせに、これだけの趣味をいつ持てるのだろう。
ともかく、福家という人物への興味は尽きることがないのであります。
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福家さん、相変わらず寝てないし、「寝なければ、眠れなくて悩む必要もありません」って、あんた…。
ビール一杯で真っ赤になりますとか言って、カクテル3杯平然と飲み干したり。
それでも、前作は、福家さんがターミネータみたいになってた印象だったけど、本作では「やや」人間に戻りかけているような。自転車、乗れませんとか、かわいい。
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「警視庁総務部動植物管理係(警視庁いきもの係)」の登場人物が出てきたり、福家警部補のドラマ版オリジナルの話に若干触れている等々遊び心を感じさせた。いつもながら登場人物達の会話が小気味良い。『上品な魔女』と『東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き』が印象的だった。前者は犯人の独特な部分にゾッとさせられたのと意外なラストは新たな試みのように感じられたし、後者は倒叙形式に安楽椅子探偵のような部分があって、シリーズ初の新たな試みだったのでは無いかと思った。最後の犯人の台詞に再戦があるような含みを持たせるようなラストだったことと福家警部補が向かった先も気になるので次シリーズも楽しみです。
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福家警部補シリーズ第5集。地位と愛情を天秤にかける医師の誤算(『是枝哲の敗北』)、夫の企みを知って機先を制する料理好きな妻(『上品な魔女』)、身を挺して師匠の名誉を守ろうとするバーテンダー(『安息の場所』)、数年越しの計画で恋人の仇を討つ証券マン(『東京駅発6時00分のぞみ1号博多行き』)の計4編。
犯人の取りこぼしを確実に拾っていく福家さんは相変わらず。全体的にアクは薄くなったような。今回わりと優秀な犯人が多くて、福家さん勘違いパターンもあんまりしつこくなくて良かった。好きなのは東京駅〜、スリリングで良かったしまわりの捜査員もちゃんと優秀なのがわかって楽しい。上品な魔女は怖くて嫌な女感がよく出ててそれも好き。
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地位と愛情を天秤にかける医師の誤算(「是枝哲の敗北」)、夫の企みを察知し機先を制する料理好きな妻(「上品な魔女」)、身を挺して師匠の名誉を守ろうとするバーテンダー(「安息の場所」)、数年越しの計画で恋人の仇を討つ証券マン(「東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き」)――犯行に至るさまざまな事情と慮外の齟齬。透徹した眼力で犯人の思惑を見抜くシリーズ最新刊。
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ドラマを観たときには、福家警部補は檀れいさんじゃないよなぁ、と思っていたのだが、映像の強さなのだろうか、ずっと檀れいさんに引きずられて読んでしまった。実際の(会ったことはないが)福家警部補は、もっと見た目は地味でキャラの立たない人だと思っているので、そんな彼女にぴったりと張り付かれると、心に疚しいところのある人にとっては、なんとも座りの悪い感じなのではないだろうか。今回も、事件発覚直後から、並々ならぬ観察眼と洞察力によって、真犯人に目星をつけ、すっと近寄ってピタッと張り付いている。その後のやり取りも、隙だらけな風でありながら、一分の隙なく論理的に追い詰めていくのが見事である。犯人は、彼女の姿を見た時点で自白したほうがいいと思うが、それでは読者が詰まらないので、これからも最後までじたばたしてほしいものである。次も愉しみなシリーズである。
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いつのまにかシリーズ5冊目。『福家警部補の〜』というタイトルも5つ目ともなると覚えきれず、「これ読んだっけ?」ということになるので、できればタイトルにナンバリングしてほしい…
相変わらず不眠不休の福家だが、今回は列車の中で隣りに座る殺人犯を追いつめるなど異色な話もあって面白かった。「上品な魔女」の犯人は面白いキャラなので長編になってもよかった気がする。
最終話では「どうぶつ係」の須藤さんの名前も登場するなど、遊び心もあり。
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安定の面白さ。偶然がすぎることもそれはそれで良し。魔性の女っぽい人がでてくるが、あんな人が近くにいると調子が狂って自滅することもあるのね。びっくり。
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安心して楽しく読んでいられる。
①「是枝哲の敗北」愛人を突き落として鉄棒で殺害。②「上品な魔女」料理好きな妻。太陽光発電研究をしている夫に殺されそうになった妻がバネルのネジを緩めて殺害。③「安息の場所」バーテンダー。氷のトリック。④「東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き」恋人の仇を討つ証券マン。
偶然なんだけど④がスリリングで面白い。ドラマにしてもいい感じだ。
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いつもの倒叙ミステリ福家警部補シリーズの新作。
いろんな意味で「いつも通り」な感じではありました。コロンボやそのオマージュドラマの古畑任三郎なんかもそうですが全体的にコメディ色が強いんですよね。どことなくとぼけた味わいがあるというか。そこへいくとこのところの福家警部補は、ページ数なんかの兼ね合いがあるのかわかりませんが、コメディ色がだいぶ薄めな印象。そうなってくると「犯人だと半ば確信があるのにねちねちと追いつめてぼろをださせる」みたいな、まるで刑事側が悪役っぽい雰囲気すらでてきちゃったりするなあ。。と。短編集なんだし、一編くらいは馬鹿馬鹿しいくらいの話が挟まった方が読後感がだいぶかわるかも。
「いつも通り」とは書いたものの、2本目の「魔女」はちょっと違った犯人で面白かったです。もうちょっと粘ってくれても楽しかったな。
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前作の老夫婦が出てくるかと少し期待してたが
登場は無し
今回は原点回帰といった感じで
福家警部補の天然さと凄みが両方増してて
出会った瞬間や、2手目ぐらいでもう
犯人と疑っていて
追い詰めるまでの心理が
犯人側で主に語られるので
ジリジリと福家警部補が近づいてきてウザい(笑)
どれも犯人しか知り得ない事や
犯人は見落としているが
その証拠こそ追い詰めるのに揺るぎないもので
最後の2.3行にゾクっとする。