影踏亭の怪談

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怪談かと思って読み始めたら
ミステリーだった。
ふたつのジャンルがかけ合わされて
新しいひとつのものになったら
面白かったけど
怪奇現象と事件が
うまく絡み合っていないように感じた。
それぞれ分離してしまって
恐怖の相乗効果がいまいち…
怪談としては興味をそそられるものの
ミステリーとしては
事件のほとんどが
密室殺人と失踪ばかりなのも気になった。

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ホラーとミステリーのハイブリッド、とでも呼ぶべき新感覚の作品。
ホラー要素が強引な都合のいい展開にしてしまうのではとの心配は無用だった。後に残るゾワゾワした余韻もありつつ、見事に話がまとまっている。
とても面白かった！

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作中でも言われているとおり、あまり怖くはないしそこで話終わるの？という展開で続く短編集だけど、気になるところはラストできっちり回収したのでよかったです。
続けようと思えば続けられるので、次回作に期待。

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怪談ミステリー。
ミステリーとして論理的に解かれる謎と、怪談としての怪奇現象が両方楽しめる。
いや、呻木叫子先生って名前が最高に痺れるんだけど初っ端から人格一番やばいと思ってしまった。
表題作が好きだなー。
ルポ形式なのも良い。
オカルト大好きなのでK亭とかOトンネルとかD坂とか言われるとときめく。

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ホラー×ミステリーが読みたい人におすすめ

登場人物の"うめききょうこ“が作家であり、この本が彼女の原稿(全てではないですが)であることが、ラストで現実と区別がつかなくなる感じがしてとても怖かったです。


怪異の仕業か人間の仕業かどちらにしても異様な感じでとても良かったです！

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【収録作品】影踏亭の怪談／朧トンネルの怪談／ドロドロ坂の怪談／冷凍メロンの怪談
〈影踏亭〉での密室殺人事件、心霊スポットのトンネルに行った大学生四人の話、神隠しにあったかのようにいなくなった友人の子ども、そして廃工場での深夜ロケ中の事故。
一つ一つの事件はなかなかに陰惨だが、ミステリとして理に落としつつ、ホラー要素を残す。そして、お約束のホラー落ち。ありがちだが、怖い。

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四つの短編が収録されていますが、特に最初の「影踏亭の怪談」が秀逸でした。
ホラー風なミステリーか？ミステリー風なホラーか？
結末をどのように終息させるのか、最後まで分からない展開で面白かったです。
後の三編も良く出来ていましたが、一作目で物語の方向性が分かってしまったので、インパクトは薄れました。

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実話怪談作家「呻木叫子」のフィールドワークとルポタージュを軸とした連作短編の形で話はすすむ。表題作の一話目でいきなり叫子さんの受難に恐怖を煽られたが話としてはしっかりミステリでもある。ところがすべてに解決がつくかと思っていると最後に思い出したようにじわりと恐怖が残される。朧トンネル、ドロドロ坂とこのミステリ中に垂らされたホラーの味わいを楽しんで読んでいたが、最終話の冷凍メロンで愕然。全てを繋いで収束させてしまったラストに息をのんだ。終わり方はちょっと勿体ない気もするが、新人賞受賞作とのこと、今後が楽しみ。

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怪談によるクローズドサークルというのが新しく感じました。怪談ばかりにもかかわらず、心霊現象が起きていない不思議なストーリーでした。

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雪の上をメロンがぴょんぴょん跳ねていくとは…

4つの怪談、4つの密室
ホラーパートとミステリーパート
これはそれぞれが独立したお話し

不可解な事件、現象
なぜ、そうなったのか
そうする必要があったのか
事件の真相が語られるときにようやくホラーとミステリーが混ざり合う

"D坂の怪談"が収録された単行本のタイトルが「呻木叫子は叫ばない」だってね…

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姉、梅木杏子は本名をもじった呻木叫子という筆名で実話怪談を執筆していた。年末、姉が単身で住む東京のマンションを訪れた僕は、粘着テープで拘束された意識不明の姉を発見する。両瞼は彼女自身の髪で縫い合わされていた。
姉に起きた奇怪な出来事は、彼女が取材していた旅館の怪奇現象と関わりがあるのか。
僕はその怪異が起きた「K亭」という宿を訪れる。

首無しの女の幽霊が出るという朧トンネルで起きた事件
東北の田舎町の子供の神隠しと殺人事件
事件の現場にある冷凍メロンの秘密

おどろおどろしい怪談と殺人事件と。
結局、怖いのは人なのか。
心霊現象と殺人事件が絶妙に混ざり合っていて、淡々と謎を解く叫子の姿がだんだんと不気味になってくる。
そして、この最後…。
こわっ！

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2022.09.28

影踏亭の謎に踏み入れてしまった実の弟が死んだのに姉である呻木が淡々と「死んだ」とサラッと書いて終わり、だったのに衝撃を受けたのと違和感が…実の弟なのに、姉のことを思って真相を追求してたのに…エッて思った。

怪談部分も謎解き部分も上手く絡んでて読みやすかったけど、朧トンネルなど無理がある…と感じる部分も。
最後に4章全部の伏線が回収されてひとつに繋がるところが良かったけど、それもちょっと無理やり感があった。

「コウベノカミサマ」の正体？（作り方？）が衝撃だった。
タイトルからどんな話か想像がつかなかった冷凍メロンの章が一番怖くて面白かった。

全体的に登場人物が全員淡々としすぎてる（呻木も髪で目を縫い合わされたり友達の子が殺されたりしてるのに…）。
登場人物のキャラがもっと深掘りされていたらもっともっと面白くなりそうなのにそこが残念ポイントと感じた。

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ホラーを期待して読むとミステリ寄りなので残念かもしれない。ちなみに密室。怖くはない…と思う。主人公がめちゃくちゃ淡々としているので(身内や友人または自身が巻き込まれても反応が薄い)、それも怖くなさに拍車をかける。それ故に安心感のある叫子さんはキャラクターとして好きです。
彼女に合わせて文章と展開も淡々としている為、スラスラ読めすぎて頭に入っておらず読み返すことも度々あった。

ミステリと怪談が繋がっているような唐突すぎるような…面白いような平凡なような…でも作者の他の作品も読みたいかも…という、なんか惜しい！、みたいな、自分の中での感想でした。

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すごく怖かったです！1日1話ずつ楽しみに読みました。真相がわかってからもう一度読み直してみたくなりました。

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怪談ｘミステリー。
怪談作家なので、半分ルポ形式なのがおもしろい。
怪異もちゃんとあるのでちょっと怖い。