ころがり軸受実用ハンドブック

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投稿者：とあるメーカー勤務の機械設計者　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

図書館で貸出可能でしたので内容を確認してみると、これがまた、実用的な内容しか書いていない。

設計部分の内容には、機械要素設計の各書籍に似通った要素が多いが、9章の不具合に関する内容が、当方のような設計者にとって一番重要であり、この書籍にとってもウリとなる部分であると感じた。

どの書籍も、ベアリング設計時の寿命計算方法や、不具合事例の記載は無いため、メーカー勤務の当方なんかは、知識が無いためどうしてもサプライヤー任せになってしまうことが多々ある。
しかし、これは、ベアリング屋さんの書籍であるため、寿命計算方法や、不具合事象を写真付きで非常に事細かく記載しており、説得力ある内容で理解もしやすい。当方の仕事に直結する内容しか書いていないと感ずったところである。（こんなに分かりやすく、つまびらかに書いたものなど見たことが無く、秘匿情報なのでは？と老婆心ながら心配したほど。）

これは、図書館の貸出本として、一時的なノウハウの吸収といった用途ではなく、本来であれば、書籍を購入して、当方のような設計者の永続的なノウハウとしたいもの。しかし、この本は、中古本すら見かけない。
是非、重版/再販を希望したいし、重版/再販された場合は、必ず購入したい。

この本は、設計者にとって、価値のある本です。