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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/05/27
- 出版社: 日本経済新聞出版社
- サイズ:20cm/488p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-532-35818-1
読割 50
紙の本
純粋機械化経済 頭脳資本主義と日本の没落
著者 井上智洋 (著)
AI(人工知能)とはいかなる技術で、どのように人類の労働と社会構造を変化させるのか。初めて知性を獲得した「機械」が持つ巨大な力の正体に迫り、その哲学的な意味や経済的・社会...
純粋機械化経済 頭脳資本主義と日本の没落
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商品説明
AI(人工知能)とはいかなる技術で、どのように人類の労働と社会構造を変化させるのか。初めて知性を獲得した「機械」が持つ巨大な力の正体に迫り、その哲学的な意味や経済的・社会的な影響について多角的に解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
2030年頃にAI は、人間と同等になったり人間を超えたりはしないものの、人間の知的振る舞いをぎこちなく真似る程度には進歩している可能性があります。人間の知性に近いそのようなAI を手にしたものが、次世代の経済的覇権や政治的覇権を手にするでしょう。
それゆえ、AI の進歩の遅れている日本のような国は没落し、進んでいる中国のような国は飛躍的に経済力や軍事力を伸ばして、覇権国家となるでしょう。AI 時代に世界は大きく分岐するのです。
本書は、AI が持つ暴力的なまでの巨大な力の正体と、それが一体どんな便益や害悪をもたらすのかを明らかにします。
AI は爆発的な経済成長をもたらすとともに、多くの雇用を破壊し格差を拡大させるかもしれません。私達の生活を便利にし豊かにするとともに、私達を怠惰にして堕落させるかもしれません。犯罪のない安全な社会とともに、人の悪口や不道徳な行い、政府批判を一切許さないような偏狭な監視社会をもたらすかもしれません。
第1章は導入で、第2章以降を読み進めるのに必要な基本的な知識を提供する役割を担っています。
第2章では、AI がどのような技術でどこまで人間の知的振る舞いを真似ることができるのかについて検討します。
第3章では、AI がどのように人々の雇用を奪ったり、格差を拡大させるのかを論じます。
第4章では、さらにそれを経済理論に基づいて議論します。AI による爆発的な経済成長の始まりを、本書では「テイクオフ」(離陸)と言います。テイクオフの時期には、国によるばらつきが生じます。早めにテイクオフする国々と遅めにテイクオフする国々との間の経済成長に関する開きを「AI 時代の大分岐」と呼びます。
第5章と第6章で説明するように、過去に「新石器時代の大分岐」と「工業化時代の大分岐」という二つの同様の開きが生じました。これらの章では歴史的にどのような国や地域が繁栄したかということについても議論します。そのうえで第7章で、「AI 時代の大分岐」について論じます。
最後に第8章で、AI時代に人々が豊かになるには、国家が何をなさなければならないのかを検討します。【商品解説】
目次
- 第1章 AI時代に日本は逆転できるか
- 第2章 人工知能はどこまで人間に近づけるか
- 第3章 人工知能は人々の仕事を奪うか
- 第4章 技術的失業と格差の経済理論
- 第5章 新石器時代の大分岐――人類史上最大の愚行はこうして始まった
著者紹介
井上智洋
- 略歴
- 〈井上智洋〉早稲田大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。駒澤大学経済学部准教授。博士(経済学)。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論。著書に「人工知能と経済の未来」など。
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AIとBIを学ぶ良書
2019/07/08 00:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「人工知能と経済の未来」の議論を精緻にした本。ひょっとしたらこちらが著述としては先で新書のほうが抜粋だったのかも。新書がベストセラーになったので大部の本を出版できた?ってなことはないか…。大部だけれども,議論は新書同様にわかりやすく,大部な分だけサーベイもしっかりしていて楽しめた。AIは大量の失業を生むといっているのが新井紀子と著者だけというのが信じられない。ほんとうなの?まぁ,評論家のほとんどは文系だから…,つまり馬鹿だから…。しょうがないか。
大量失業が発生するのであれば生活保護しかない。それをBIという形で省力化するというのは(著者のアイデアではないけれど)すばらしい。しかし日本ではうまくいかないだろうなということもよくわかる。福祉にぶる下がってうまい汁をすっている有象無象が多すぎて,それらが大反対運動をするからだ。たとえば厚生労働省の官僚,地方公務員組合,山のようにある怪しいNPOやNGOだ。そういった補助金に群がる人々を排除することは困難だ。可能性としては,国債が暴落して国家破産にでもならなければ無理だろう。そうはならないだろうから,これからも失われた何十年かが続きそうだ…(合掌)。