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やはり、難しい、子供への性教育。
オランダは、ちょっと前まで保守的だったのに、あっと言う間に先進国に、しかも国全体での対策に憧れを感じます。変えられることのできる社会に。
でも、日本では、社会や行政に期待できないので、個人で親として、他の国の方法を学んで実践するしかないのかな?と。
P46 子育て中の親に対する雑誌、そして、記事を基にしたアクセスできる情報。→https://www.jmouders.nl/ でも、オランダ語だった、そう言えば。
P47 こどもが性交渉への関心が無い時から、タブー意識や気恥ずかしさを解消。絵本例→ https://www.bol.com/nl/p/in-je-blootje/1001004005829988/
精子と卵子の授精からお腹で育つ様子などのビデオ→https://schooltv.nl/video/een-echografie-geluidsgolven-geven-een-beeld/#autoplay
女医さんを中心とした、ビデオで分かりやすくコンドームやキス、ホルモンなどについて解説→https://www.schooltv.nl/programma/dokter-corrie/
男女の体のつくりや、性的敏感な部位の解説まである秀逸な学びの世界。どうすれば、気持ちのいい性交渉ができるか?というアドバイスあり。 → https://www.sense.info/nl/
P48 ノー!と言える大切さ。お医者さんごっこは、4-6歳では問題ないが、したくなければ断る、相手の嫌がることはしない、身体にある穴に無いも入れてはいけない、痛い思いはお互いしない、という考え方の実践。
P74 メディアリテラシー…大切だけど、ハードル高い。
PP86 してもよい性行動と、してはいけない性行動。
P206 やはり、ノーと言う大切さを教え、相手を尊重し、すべての人々にとって幸福で生きやすい社会の構築に繋がるのが、性教育。
P220 性教育学習ライン、コレ、秀逸。目安。
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性教育。
大事なものなのに、この国では「自然に覚える」とか「寝る子を起こすな」とタブー視されている。
だから男女ともにお互いのこと、いや、自分の体のことさえもきちんと知らない。
かたや、力任せにすれば嫌がっているように見えても女は気持ちよくなるもんだ、妊娠しないのは女のせいだと思う。
かたや、性感染症の防止、望まぬ妊娠をしないためにどうすればよいかわからないし、時に大きな傷を抱えたり、男性を偏見の目で見てしまう。
こんな状態で「先進国」だなんて笑止千万。
そんな発展途上のこの国のために、オランダの事例をあげ、日本の子供達にも愛と性の権利を知ってほしい、自分を守り、他人を尊重してほしいと願って著者は本書を執筆した(209頁〜)。
LGBTQの子供達、その人たちを親にもつ子供たちにも配慮されているオランダの姿は眩しい。
これが日本でもスタンダードになれば、どんなに苦しむ子供達は生きやすくなるだろう!
また、障害児への性教育もきちんと指導されているのは、被害者、加害者にさせないという国の意志を感じさせる。
ピルを飲む、処方されること、そんなことすらまだ「恥ずかしい」「はしたない」「いやらしい」と思う側の声が大きい。
でもそれは体調管理(月経前症候群の緩和など)、自分を大切にすることだという考えが当たり前になるとしたら!
他人に寛容になれるということは、自分自身も寛容に扱ってもらえるということ、生きやすい社会になるということだ!
子供達にもきちんと伝えていきたい。
あなたたちが愛されてきたように、他人にも、自分自身をも、大切にしなさい、と。
そのためにはまず、正しい知識を得ることから始まるのだと。
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オランダで行われている性教育について詳しく説明し、日本での性教育の在り方について提言している。オランダは、性教育を全人教育の一部として人権教育を重視していると感じた。また、教育方法も知識の注入ではなく、アクティブラーニングを重視し、一人一人のニーズに対応しているところが素晴らしい。
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オランダを揶揄する意味で「自由な国」だと言う人たちがいる。大麻も、売春も合法な国。決して最初から規制をかけてひとを縛らず、教育を通して人々に自分をコントロールする力を備えようとさせる。法規制で人間を縛らなくて良いように人々を教育しようとする。その懐の深さに感動する。援助交際という言葉から始まり、日本は性に対する危機意識が薄く、子どもたちが性の犠牲になることが多い。それは大人が実はどういうつもりで近付いてきているのかが子どもたちの中で曖昧だからだ。「こういった関わり方を持つ人は間違った性認識を抱いている」そうやって子どもが判断できる土壌を作らないといけない。
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本書を読むと進歩的だと思えるオランダがほんの数十年前まではヨーロッパの中でも保守的なイメージの国だったとはまったく驚き。授業での性教育で発言をするときに、日本だったらプライバシーの関係上、無記名記入式とかの方が良いのではないかと思う。SNSも普及している現代日本で、外部に漏らさないという約束がどのくらい実現可能なのかが疑問に思うから。人として大事なことなのに、特に男の子が、正しい知識を正規の教育で教わる機会がなく、エロ産業の媒体からこっそり得るしかないという現状はよく考えてみるとおかしいことだと思う。
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これは全員司書は読んどいたほうがいい本でしょう。
オランダでなぜ性教育が始まったのか、どう教えているのか、具体的に説明してくれます。文章は明快でわかりやすく読みやすい。
書いてくれてありがとう!
の一冊です。
2020/01/29 更新
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子どもに性教育をしたいと思っている親にとっても、性教育を広く実施する人にとっても、とても有益な本だと思う。そしてとても読みやすい!性教育に興味のある全ての人におすすめしたい!
タイトル通り、オランダの性教育について具体的に記載があり、その内容が思っていたよりもしっかり性交渉などにも踏み込んでいたので驚いた。例えば、オランダの性教育資料開発などを手がける研究所の授業マニュアルでは、4−6歳で妊娠出産等について事実を教えるとしていて、その中には「二人の男女がお互いに愛し合っていて、子どもが欲しいと思ったら・・・」という内容も含まれるらしい。他の年齢層での授業内容についても、どこまではっきり伝えるているのかというところが自分の中ではっきりした。他にもLGBT、障害児のニーズや教育上の工夫、教員の心得など、気になるところに幅広く触れられていて、勉強になった。
また何を伝えるかという内容だけでなく、その理念として、自分も相手も尊重した人間関係の築き方や、他の価値観を認める態度の育成などが重視されていること、またなぜこういう教育がされるようになったかという歴史的背景が丁寧に説明されていて、面白く勉強になったし、理解が深まった。(オランダの中でも開放的な人がいる一方で、保守的なキリスト教信者、イスラム教国出身の移民などは性をタブーにしているとか、もともとカトリックの影響が強く、避妊が批判的、中絶は法律で禁じられていたけど1960年代に社会活動やカトリック教徒の変化があり、大きく変わったなど)
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オランダの性教育について、教科書のように詳細に記してある本。
性教育の大きな目的として、互いを尊重できる人を育てることがあり、LGBTの人たちを尊重することも含め、国を挙げて実践しているのが素晴らしいと思った。
親として、知識は教えられるとしても、他人との関わり合いや、いろんな考え方の人がいて、それぞれの意見を聞いて、考えて、というのは言葉で教えるのが難しいと思う。オランダのように長い時間をかけてその年代に合わせて経験を積んでいける教育プログラムがあるというのはとても素晴らしいと感じた。
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オランダの性教育を知ると、日本がいかに遅れているかが分る。
そもそも性教育とは自分を大切にし、相手を尊重すること。全ての人が自分らしく安全に自由に生きるための教育なんだとこの本を通して学びました。
日本でもオランダのような教育を学校で取り扱う日が来るのだろうか??
親として自分が伝えるべきことを考えさせられた。
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性教育は人権教育。
先進的なオランダの性教育に羨望のオンパレードでした。
性の話題がタブー視されている日本で
これから大人になっていく我が子に
これからどう伝えていくかが悩まれる。
公立校では無理だろうなぁ。。
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性教育聞くと、大切だろうなと感じながらもどこか触れにくい、なんとも言い難い感情をずっと持っていた。子どもが産まれ、自分の体に興味を持つ様子を目にして私はこの子の性とどう向き合えば良いのかと悩んでいた頃たまたま出会い、ハウツー本かなと思い何の期待もせずに手に取った。読むうちにどんどん内容に引き込まれた。
性について話をするとき、どうしても服の下のプライベートゾーンを連想していたが、それだけの単純な話ではなく、自分の意見も大切にしながら人を尊重するという基本的な人間関係を学ぶという姿勢に感銘を受けた。
オランダという元は非常に保守的な国がどのようにインクルーシブな考えを導入するに至ったかも含めて非常に面白い内容だった。
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性教育は性を通して、マイノリティの人たちへの偏見をなくしたり、自分を守る方法を学ぶことだったりと奥深く、いい事だらけだと思いました。
私もオランダのような環境でこどもを育てたいと思いました。子をもつ親としては日本でも性教育を義務化してほしい。
まずは身近な人にこのような本を読んでもらい、その知識を持ったこどもが増えればと願います。
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子供に生殖や性行為についてどう教えようか悩んでいる方や、他人に好意を持ち始める高校生、新社会人にもおすすめしたい良書です。
本書は、保守的だったオランダが、小学校から性教育を義務化した背景から、実際の教育現場や家庭では子供とどんな会話を重ねているかがまとめられています。
根本には「お互いに尊重し合う人間関係づくりを学ぶ」、という目的があるように思います。
性教育を義務化したということで、
気になる15歳以上の性行為の割合ですが、
・オランダは、諸外国と比べて低いこと、
・避妊を2種類(コンドームとピル)使っている割合が高いことは、
注目したいデータだと思います。性教育が若い子の性行為を促す、という意見が、杞憂なことがわかりました。
また、ピルの利用が女性は6割以上で、セーフティセックスが当たり前になっているのも驚きました。
教育現場で驚いたことは、性への正しい知識だけでなく、人を愛するにはお互いに尊重し合うことが大事だと土台を伝えたうえで、してはいけない性行為とはどのようなものか話し合ったり、自分が嫌ということは嫌と断ることが大事だと、かなり突っ込んだ実際のケースを用いて、会話している点です。
また、家庭でもオープンに会話するのが普通で、そのためには、子供と信頼関係を築くことが大事だとも書かれています。
私は1児の母ですが、夫と「子供が大きくなり、何も相談されなければ、私たちの力不足」だと話しています。
残念ながら、間違った性知識や歪んだ認識を持つ人が少なくない世の中なので、わが子には回避できる力を家庭内での会話を通じて身につけていければと思います。
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国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11420203
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一児の母です。
オランダの宗教や性差別に関する歴史的な変遷から、なぜオランダで学校での性教育が義務化されているのか、現在の性教育の内容まで、とても読みやすくまとまっています。
なにより、子供に早いうちから性の正しい知識を学んでもらうこと、性(性のこと以外でもそうですが)の多様性を認識しておくことが、子供の権利や社会性、また身を守ることにつながるということが、ストンと腹に落ちる内容でした。
性教育の始め時、何から始めればいいのか迷っている方がいれば、ぜひおすすめしたい本です。