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商品説明
【PEN/フォークナー賞(2019年)】父から教えられた家訓を胸に、若き文学至上主義者のゼブラが、文学に時に救われ、時に囚われながら、度重なる亡命で分裂した自己を取り戻す奮闘を描く。イラン系アメリカ人作家による現代版「ドン・キホーテ」。【「TRC MARC」の商品解説】
PEN/フォークナー賞受賞の傑作長篇
「文学以外の何ものをも愛してはならない」。父から教え込まれた家訓を胸に、若き文学至上主義者ゼブラが、文学に時に救われ、時に囚われながら、度重なる亡命で分裂した自己を取り戻し、新たな愛に目覚めていくピカレスク小説。主要メディアが絶賛、イラン系アメリカ人作家による現代版『ドン・キホーテ』。
独学・反権力・無神論の3つの柱を掲げ、冒頭の教えを家訓とするホッセイニ一族。その末裔として生まれたゼブラは、5歳のとき、サダム・フセインが仕掛けた戦争で混乱したイランを脱出する。トルコ、スペインと亡命を重ね、最後に渡った“新世界”アメリカでも父娘に居場所はない。22歳になったゼブラは、父の死で天涯孤独となり、一大決心をする―亡命生活で分裂した自己を取り戻すため、亡命の旅路を逆からたどり直そう、と。アメリカでの唯一の師の力添えで、ゼブラは“亡命の大旅行”をスタートする。バルセロナで彼女を出迎えたのは、イタリアから亡命してきた若き文献学者のルード・ベンボ。二人はすぐに惹かれ合うが、愛に臆病なゼブラは文学の鎧―過去の偉大な作家たちの言葉―で身を固め、ドン・キホーテのごとく不条理な奮闘を続ける……。【商品解説】
著者紹介
アザリーン・ヴァンデアフリート・オルーミ
- 略歴
- 〈アザリーン・ヴァンデアフリートオルーミ〉1983年生まれ。イラン系アメリカ人作家。ノートルダム大学で創作を教える。
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