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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/11/30
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/208,45p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09475-4
読割 50
紙の本
真理の語り手 アーレントとウクライナ戦争
著者 重田 園江 (著)
ねじ曲げられる「事実」、心地よい「虚偽」がまかりとおり、危機の思想家アーレントがリアルに受け止められる時代。ウクライナからみた戦争、権威主義では括れない全体主義の全貌を描...
真理の語り手 アーレントとウクライナ戦争
真理の語り手:アーレントとウクライナ戦争
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商品説明
ねじ曲げられる「事実」、心地よい「虚偽」がまかりとおり、危機の思想家アーレントがリアルに受け止められる時代。ウクライナからみた戦争、権威主義では括れない全体主義の全貌を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
全体主義の時代の基底へ
2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻し、戦争が始まった。
戦争が始まってから、大量の情報が流れてくる。プーチンの思惑やゼレンスキーの戦略、東西の軍事的分析がその中心にある。
戦争を受けて書き下ろされた本書が注目するのは、『全体主義の起源』を書き、ナチスドイツとソ連の体制の〈嘘〉を暴いたハンナ・アーレントである。
というのも、ブチャの虐殺はじめ、多くの「事実」が〈嘘〉によって歪められているからだ。
こうした事態はいまに始まったことではない。むしろ全体主義体制の本性といえるかもしれない。欺瞞や虚偽は心地よい。圧制下の人々は不意打ちしてくる飾りのない真実より、心地よい嘘を好むのだ。
そして、この戦争をアーレントと同じ眼差しで眺めているのがウクライナの映画監督セルゲイ・ロズニツァだ。彼による『バビ・ヤール』が本書の拠り所になっている。キーウ近郊のバビ・ヤールは「銃殺によるホロコースト」が行われた痛ましい場所だ。
心地よい虚偽にいかに抗していくのか? 本書では、アーレント=ロズニツァに寄り添いつつ、「真理の語り手」の意味を考える。【商品解説】
目次
- 序章
- 一 アーレントの時代、ふたたび
- 二 民主主義 対 権威主義
- Ⅰ アーレントと真理の在りか
- 第一章 政治が嘘をつくとき
- 一 陰謀論とでたらめと暴力と
- 二 ペンタゴン・ペーパーズとロシアのプロパガンダ
- 三 政治の嘘と人命の軽視
- 第二章 ハンナ・アーレント—— 真理と政治
- 一 嘘と強弁と陰謀論の宝庫
著者紹介
重田 園江
- 略歴
- 〈重田園江〉兵庫県西宮市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。明治大学政治経済学部教授。専門は現代思想・政治思想史。著書に「隔たりと政治」など。
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