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商品説明
たったひとり、世界を見つめていた子どものころ。わたしは孤独だったが少しもさびしくはなかった−。水の町・深川に育った著者が幼年のころを綴った、白水社ウェブサイトの連載エッセイと、書き下ろし掌編小説を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
追憶のエッセイと掌編幻想小説
クラスの「美少女」を授業中にスケッチする美術教師、カッパと呼ばれる子に誘われたお好み焼屋、ぬめぬめとした鮒が泳ぐ池に落ちる自分、「禿山の一夜」を園児に聴かせてイメージを描かせる先生、クリスマスに焼きりんごを作る母、縁側で落語の練習をする妹、逆さ蛍と渾名された優等生の美しすぎる母親に言い寄る教師たち、音楽の授業でピアノ伴奏をして見つけた和音のよろこび、飛ぶ夢、落ちる夢、夕食後、独りトランプをする父の顔を照らすカードの照り返し――こんこんと湧きあがる追憶は読者を不思議な想念と思索に誘う。水の町・深川に育った著者はじめての幼年をめぐるエッセイ集。
そして、
「何度聞くんだよ、失礼な。アタシャ、今年で八十五、いや六だったか」。すべての臓器が衰弱し、「いつ何があっても不思議はない」老女とその自宅ホスピスに介護補助員として通う女性の語りが交錯する掌編「スイッチ」に流れる静謐な味わい。
女性は老女に一篇の詩を読み聞かせながら「夜明けに小川のせせらぎのような音を立てて流れる」隅田川に惹きいられてゆく。老女が亡くなって数週間後のある日、女性は隅田川の岸辺で不思議な少女に出会う。【商品解説】
たった一人、世界を見つめていた子どものころ。わたしは、孤独だったが少しもさびしくはなかった――追憶のエッセイと掌編幻想小説【本の内容】
著者紹介
小池昌代
- 略歴
- 〈小池昌代〉1959年東京生まれ。津田塾大学卒業。詩人・小説家。「もっとも官能的な部屋」で高見順賞、「コルカタ」で萩原朔太郎賞、「たまもの」で泉鏡花賞を受賞。
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