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紙の本
本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP文芸文庫)
著者 平野啓一郎 (著)
情報が氾濫する時代だからこそ、スロー・リーディングを提唱。夏目漱石「こころ」や三島由紀夫「金閣寺」から自作の「葬送」まで、古今の名作を題材に、本の生きた知識を体得する実践...
本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP文芸文庫)
本の読み方
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商品説明
情報が氾濫する時代だからこそ、スロー・リーディングを提唱。夏目漱石「こころ」や三島由紀夫「金閣寺」から自作の「葬送」まで、古今の名作を題材に、本の生きた知識を体得する実践的な手法の数々を紹介する。〔2006年刊の加筆・修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
本はどう読んだらいいのか? 速読は本当に効果があるのか?
闇雲に活字を追うだけの貧しい読書から、深く感じる豊かな読書へ。
『マチネの終わりに』の平野啓一郎が、自身も実践している、
「速読コンプレックス」から解放される、差がつく読書術を大公開。
「スロー・リーディング」でも、必要な本は十分に読めるし、
少なくとも、生きていく上で使える本が増えることは確かであり、
それは思考や会話に着実に反映される。
決して、私に特別な能力ではない。
ただ、本書で書いたようなことに気をつけながら、
ゆっくり読めば、誰でも自ずとそうなるのである。(中略)
読書は何よりも楽しみであり、慌てることはないのである。
(「文庫版に寄せて」より)
情報が氾濫している現代社会だからこそ、著者は「スロー・リーディング」を提唱する。
「量」より「質」を重視した読書経験は、5年後、10年後にも役立つ教養を授け、
人生を豊かにしてくれるだろう。
夏目漱石、森鴎外、フランツ・カフカ、川端康成、三島由紀夫など
不朽の名作から自作の『葬送』まで――。
深く理解することが可能になる、知的で実践的な読み方を紹介する。
新書版を加筆・修正し再編集。
・「速読コンプレックス」からの解放
・「量」の読書から「質」の読書へ
・なぜ小説は速読できないのか
・5年後、10年後のための読書
・小説には様々なノイズがある
・書き手の視点で読んでみる
(本書より)
・文庫版に寄せて
・序─―本はどう読めばいいのか?
・第1部 量から質への転換を――スロー・リーディング 基礎編
・第2部 魅力的な「誤読」のすすめ――スロー・リーディング テクニック編
・第3部 古今のテクストを読む――スロー・リーディング 実践篇
夏目漱石『こころ』
森鷗外『高瀬舟』
カフカ『橋』>
三島由紀夫『金閣寺』
川端康成『伊豆の踊子』
金原ひとみ『蛇にピアス』
平野啓一郎『葬送』
フーコー『性の歴史I 知への意思』
・おわりに【商品解説】
作家が読むと、本はこんなに面白くなる! 速読コンプレックスを持っていたという著者が、読書法について実践的な手法を綴った一冊。【本の内容】
作家が読むと、本はこんなに面白くなる!速読コンプレックスを持っていたという著者が読書法について実践的な手法を綴った一冊。【本の内容】
著者紹介
平野啓一郎
- 略歴
- 1975年愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。
98年、大学在学中に雑誌『新潮』に寄稿した作品『日蝕』(新潮文庫)が“三島由紀夫の再来”として注目を集める。同作品で翌年芥川賞を受賞。
2002年、2500枚を超す大作『葬送』(新潮文庫)を刊行。
以後、旺盛な創作活動を続け、その作品は、フランス、韓国、台湾、ロシア、スウェーデンなど、
翻訳を通じて、広く海外にも紹介されている。
著書は小説では、『一月物語』『文明の憂鬱』(以上、新潮文庫)、
『高瀬川』(講談社文庫)、『滴り落ちる時計たちの波紋』(文春文庫)、
芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞の『決壊』(新潮文庫)、Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞の『ドーン』(講談社文庫)、
渡辺淳一文学賞受賞の『マチネの終わりに』(毎日新聞出版)などがある。新作は読売文学賞を受賞した『ある男』(文藝春秋)。
エッセイでは、『小説の読み方』(PHP新書)、『私とは何か――「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書)、『考える葦』(キノブックス)などがある。
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読書を楽しむ
2021/12/11 07:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Pana - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近読みたい本がたくさんあり、速読傾向にあったので購入してみた。
何よりも、読書を楽しむ。
読みたい本はたくさんあるけれど、1冊の本を焦らずゆっくりと読むことの大切さを改めて感じた。
紙の本
本をより深く味わうために
2020/05/19 14:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:magoichi - この投稿者のレビュー一覧を見る
名作と言われる小説を題材に、その文中に隠された書き手の意図を解説し、その世界観の更に深みを垣間見る。まるで人の立ち入らない深い山々の案内人のように、静かに読み手に語りかける。
速読への辛辣な批判はご愛嬌。
若い人に是非読んで欲しい。
紙の本
タイパが叫ばれるなか
2023/08/21 06:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
あえてゆったり読書を推奨する平野さんに共感できます。本を読んでいるあいだだけでも、時間を忘れて物語の世界観につかりたいものです。
紙の本
また読み直したい
2020/10/23 11:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すぎやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私も「速読」に憧れていましたが、大変な「遅読」でコンプレックスを感じていました。
この本を読んで、
ゆっくりと1冊の本を読むことや、1冊の本を何度も読み直すこと等、楽しく本を読むことを教えて貰いました。
また、しばらくしたら、読み直したいと思いました。
電子書籍
前半と後半と
2021/11/26 09:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
分けてあります。前半は、速読でなく、ゆっくり読むことのメリット、理由など。後半は、名作を使って、その実践編です。ただ学生さんには、どうかな?……100~120分で現代国語を読まないといけない試験では、ゆっくり読んで解答にタイムオーバーしないかな