紙の本
成熟した愛
2020/07/25 22:42
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投稿者:まーとん - この投稿者のレビュー一覧を見る
愛について、フロムとアドラーの考えを学べば、もう他に何も学ぶ必要はありません。愛は学ぶべきものです。ぜひ読んでください。
紙の本
今すぐ人を大切にしたくなる
2019/02/17 23:59
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投稿者:ぴこぴこ山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は恋愛の愛だけではなく、"人間"として生きていく上で大切なことが沢山書いてありました。
人付き合いにも使えます。
今すぐ人を愛したくなる。
大切にしたいと思える、心がぽっと温かくなる本です。
愛し方・接し方が分からなくなった時は、この本を読み直したいと思います。
そんな支えになる本です。
紙の本
理想はわかったけど…
2021/10/23 08:46
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋愛が上手くいかない例を挙げた上で、愛するとはどういうことか、その理論を説明し、どうしたらよいか解説してくれる本。愛することは能力と技術であるというエーリッヒ・フロムの見解や神谷美恵子さんのエピソードが噛み砕いて紹介されていたのは良かったです。でも、「愛する人が自分を愛してくれるかどうかはその人次第で、自分はどうしようもない、ダメならダメで仕方ない」で終わっているので「役に立たないなぁ」という気持ちにさせられました。だめだったときの気持ちの整理方法、だめだったときにどうなるかというところももう少し説明していただけたら、もっと納得できそう。
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋愛関係ではなくても友人関係でも、使うことができる内容だなと感じました。まずは人を思いやるというのが大事だな。
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読み友さんが読まれていて興味を持ちました。
話の進み方が分かりやすくて面白かったです。「愛される技術」ではなく、「愛する技術」…愛する、とはどういうことか、考えさせられてためになりました。
「交友関係を築けない人にとっては、恋愛や結婚における対人関係も難しいものになります」…わたしはきっとここから。そして、自己受容と共感。
少しずつでも変われるように、何度も読みたい一冊です。
表紙が、最近大はまりしている「阿・吽」のおかざき真理さんで嬉しい。
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2018024
アドラーの視点から、恋愛を考察。恋は技術であり能力である。
恋愛や結婚が上手くいかない理由は、相手にではなく自分に関心があるから。自分に問題があるのではなく、相手や自分の外に問題があると考えるから。相手と対等の関係に立って考えることが大切。
自分ではなく、自分たちと言う共同体としての意識が大切。。恋や恋愛も一段、上から見ることで客観的に考えられるようになりたい。けど主観的に考える方が、楽しい気もします。
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読了。アドラー心理学の解説をしていた人の本。恋愛論であるが、うまく行くように語られているので明るい未来が見えて良かった。
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タイトルに惹かれ読み始める。
「哲学」というだけあり、とっつきは少々難解だった。
???あらら。。そっか、僕はエッセイ、甘い恋愛物を読みたかったんだと、気づく。。。
が、しかし、二人の間で起こる軋轢、すれ違いからのストレスの原因と本来あるべき心理状態とそこに到達する道筋の探求や、結婚が幸せを担保しないのは何故なのか?を探っている章は、ふむふむと思わされる。
また、アガペーというか、無償の愛がより重要で、技術をもってして幸せになる という纏めにむかい、印象に残る部分もあり、読んで良かったな、と思う。
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なんだかことばがスッと入ってこなくて、全然読めなかった、、残念。
プラトンのベターハーフの話は好きです。
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『嫌われる勇気』の著者である岸見一郎さんによる恋愛論。
愛は「誰を愛するか」という対象の問題ではなく、「どのように愛するか」という技術の問題であることをアドラーやフロムなどの言葉を引用しながら解説しています。
以下、印象に残った箇所の要約です。
第1章 なぜあなたの「恋愛」は幸せをもたらさないのか
・対人関係の中に入らない人は、自分に価値がないと思うから対人関係の中に入らないのではなく、対人関係の中に入らないために自分に価値がないと思うようにしている。
・恋愛をためらう人が勇気を持つためには自分には価値があると思い、そんな自分を好きになることが必要。
・なぜ、本当は出会いがあるのにないと思ってしまうのか。1つは恋愛がうまくいかないことで傷つきたくないから。もう1つは誰もが羨むような結婚をすることを友人と競っている人が、競争に勝つために現実に会う人を結婚の候補者から外してしまうから。
・多くの人は「愛することは簡単だが、愛するにふさわしい相手を見つけることは難しい」と考えている。しかしフロムはそうではなく、大切なのは相手を見つけることではなく、相手を「愛する能力」と言っている。
第2章 結婚と子育ての困難について
・二人の関係が付き合い始めたり、結婚したりした当時とまったく同じままであることはありえない。これは必ずしも二人の関係が悪くなるという意味ではなく、よくなることもある。
・知り合った当初から相手への思いがまったく変わらないという人がいれば、それは相手への思いが初めからまったくなかったのと同じ。
・二人の関係が変化する以上、結婚した後の未来を予測することは不可能であり、予測できないからこそ結婚には価値がある。
第3章 人を愛するとはどういうことなのか
・「あの人は嫌いだけど、あなたは好き」という人は愛する能力を持っているとはいえない。「あの人もあなたも好きだが、あなたのことがより好き」ということはできる。
・誰かを愛する前に他の人を排斥する必要はない。
・まず人を愛せなければ、つもりフロムのいう愛する能力がなければ、個々の人を愛することもできない。
・あなたのことも、他の人も愛することができるけれども(インパーソナル)、あなたを他の誰よりも愛する(パーソナル)というのが本来の愛の形であり、インパーソナルな愛がパーソナルの愛の基礎になければならない。
・運命の人は存在しない。運命の人がいるのではなく、この人が運命の人だと決めるのが本当。
・恋愛もすべての人に会ってから比較検討してこの人と付き合うとか、結婚しようと決めるのではない。偶然の出会いを必然、運命、縁であると思えるような出会いにまで高められるかどうかは自分次第。
・相手についての自分の印象が思い込みにすぎず、間違っていたことに気付くためには、二言三言話すだけで十分。
・愛は活動であり過程であるため「持つ」ことはできない。愛が人が「持つ」ものであると見なされるようになったとき、人は愛されようとする努力も、愛そうとする努力もしなくなる。
・フロム曰く「幼稚な愛は『愛されているか���愛する』という原則にしたがう。未成熟な愛は『あなたが必要だから、あなたを愛する』と言い、成熟した愛は『あなたを愛しているから、あなたが必要だ』と言う」
・失恋が苦しいのは恋愛をギブアンドテイクで考えているから。相手が自分をどう思っていようとも、そのこととは関係なく相手を愛することができる人には失恋は存在しない。
・失恋の悩みは振られても諦めきれないことだが、相手が自分をどう思っていようとも愛せる人には、本来、失恋は存在しない。
・本当に有能な人は有能な教育者でもあるので、最初はすべて自分でしていた仕事でも、それを他の人ができるように教育しているはず。職場が自分がいなければ回らないのであれば、後進を育てていないという意味で、その人は有能ではない。失恋が辛いのは自分でなくてもよかったことを思い知らされるから。
・相手が自分を愛さないのなら、自分も相手を愛さないというのは愛ではなく一種の取引。愛は取引ではない。
・相手の心の中に自分がいなければ自分に価値があると思えないのだとしたら自分の価値は相手に依存していることになってしまう。相手が自分をどう思うかは自分の価値には関係ない。
・大切なのは「自分は一人でも生きられる。それでも二人でいた方が同じ経験を共有する喜びを持つことができる」と考えること。
・本当の意味で他者を愛する人にとっては相手から必要とされていると感じることすらも必要ではない。
・講義の時に学生に話すと大抵「無理」と一蹴されてしまうが、自分の好きな人が、自分ではない好きな人といて幸せであれば、そのことを喜べるのが愛。アドラーは「自分自身よりも愛するパートナーの幸福に、より関心があること」が大切だといっている。
第4章 幸福になるための「愛する技術」
・アドラー曰く「愛と結婚の問題は、完全な平等に基づく時にだけ、満足に解決できる」。
・アドラー曰く「それぞれのパートナーが自分よりも相手にこそより関心を持たなければならず、そのことが愛と結婚が成功する唯一の基礎である。そして相手により関心があれば二人は対等であるに違いない」
・人は仕事をするために生きているのではない。生きるために、さらにいえば幸福のために働くのである。
・喧嘩をした後に仲良くなるとか、喧嘩するほど仲がよいというのは、甘えでしかない。甘え続けていれば、ある日本当に関係が終わることになる可能性があることを知っておかなければならない。
・愛し合っていると思っていても、言葉に出さなければ何も伝わらない。付き合う前であればなおさら自分の思いを言葉にしなければならない。自分が好意を持っていることを何とかして相手に伝えたい場合、遠回しな変化球を投げようとは思わないでストレートの直球で伝えるしかない。
・よいコミュニケーションとは、上手に話ができるという意味ではない。大事なのは、この人の前では普通にしていてもよいと感じられること。
・状況によって態度を変える人は、不機嫌でいる時にまわりの人が腫れ物に触るように接するのを見て、不機嫌でいれば、まわりの人を支配できることを幼い頃に学んだのであり、今も機嫌によって人を支配できると思っている。
・自信を持つためには、自分の個性をまず自分が認め、それを受け入れることが出発点。
・一人で過ごすことができる、一人でいても不安にならない。そんな人だけが二人でいる時間を楽しむことができる。
・関係が長く続くことは目標ではなく結果。「今ここ」を二人が生き切ることができれば二人の関係はこれからも続いていく。
・この人と会うのは今日が初めてなのだと毎回思えるようになれば二人が過ごす時間は生きられる時間になる。今日は昨日の繰り返しではなく、明日は今日の延長ではない。
・フロム曰く「『尊敬』とは愛する人が私のためにではなく、その人自身のためにその人なりのやり方で成長していってほしいと願うこと」
・結婚する時に女性に対して「守る」とか「幸せにする」という男性がいるが、二人が力を合わせて幸福になる努力をするのであって、どちらかが相手を幸福にする、あるいは幸福にしてもらうという発想は、二人が対等であると考えているカップルからは決して出てこない。
・セックスは何のためにするかといえばコミュニケーションのため。この親密なコミュニケーションにおいては、二人の関係のあり方が、他のどの場面よりもはっきりと現れる。
・二人が普段からよい関係を築けていなければセックスにおいても満足を得ることはできない。セックスは狭義の性行為ではなく、例えば、一方が仕事から帰宅した際に「ただいま」といい、もう一方が「おかえり」というところから既に始まっている。親密なコミュニケーションは、その後の行為に先行するものとして意味があるのではなく、それ自体が既にセックスそのものであるといっていい。
・セックスをコミュニケーションと捉えれば、言葉による交わりこそ大事なのであり、身体的接触は二人が親密であると感じられるための補助的な手段でしかない。
・人を好きになることに理由がないように、嫌いになるのにも理由はない。相手が変わったわけではなく、以前は好ましいと思えていたその人の性格が、いつの頃からか耐え難くなる。
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楽しく読ませていただきました。
私がなるほど〜って思ったのは
好きになるのには理由はないというようなもの。
好きになったものが、別れの理由にもなりえるというもの。
なんだか深ーく考えさせられる内容でした。
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東京に行った際に新宿紀伊国屋書店で大量買いしたうちの一冊。小説の中にもぐりこんだ本作は、アドラー心理学をベースにして「愛する技術」を解くというもの。恋愛指南書の類は読んだことはないが、とても分かりやすく哲学・心理学の分野からも解説してくれるので、興味深く読めた。
愛は落ちるものではない、と言っているのが面白かった。理由ははっきりできないが、作られるものだというのも頷ける。だってその人に関心を持てる余裕がなきゃできない心的活動だと思うから。依存や支配や身勝手なエゴが入りがちなものではあるが、だいたいの人は自分と相手がより良くなるために選ぶことだろう。それでもうまくいかなくなるのは、「流れる」ものだから、という解説には納得した。
問題自体が起こるのは悪でもなければ、自己や他者に非があるわけではない、とも思える。クイズのように明確な回答があるわけではないが、自分なりに考えさせてくれる良書。
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愛は能力であり、勇気である、とアドラー心理学をもとに「愛する技術」を伝えている本。
愛はそこにあるものではなく、尊敬、信頼、協力をすることで2人で作り上げていくもの。
〜愛されたい人は、人に合わせて自分を変えようとすることで、相手に自分を愛させようとし、自分だけでなく、相手をも変えようとするのです。〜
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心に残ったフレーズ。①「プライベート(private)という英語はラテン語のprivareが語源で、そのいみは「奪う」です。奪い取らなければ、プライベートな時間を確保することはできないのです」②「尊敬は英語でrespectといいますが、その語源となるラテン語のrespicioには「見る」という意味があります」
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結婚って制度ってそもそも何なの?する必要あるの?みたいなことが分からなくなってしまい、考える一助にしたかったのだが、思っていたような内容ではなかった。事前リサーチが不足していました。