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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
母は、警察官であり、シングルマザーのが啓子。そして、その一人娘の菜月。娘は、中学生にしてすでに新聞記者っぽい活躍。その母子二人の活躍する連作短編集です。しかし、どの話も、長編だと面白いのに。
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
杵坂署の刑事・羽角啓子はシングルマザー。一人娘の菜月は市立中学に通い、新聞部に籍を置いている。将来の夢は新聞記者だ。本作は短編5編からなるが、いずれも短すぎるため底が浅くミステリとしての出来はイマイチ。一つひとつの事件に娘が絡み、謎解きのヒントに繋がる布石はこの作家らしいものの……暇つぶしの読み物といったところ。
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これまでは短編集の中の一つの作品の中に登場したシングルマザー啓子と一人娘の菜月が、全編登場する短編集。
鋭い観察眼の啓子と娘の菜月の会話が、毎回注目されていたが、今回はどちらかと言うと菜月の視点で描かれる作品が多い。
主人公は固定しているものの、ほとんどが30ページ程度で描かれているのは、長岡作品ならでは。
その30ページで、問題を提起し、解決し、伏線も回収する。そういう意味では短編集を書かせたら、私の中ではNo.1なのだけど…
今回は伏線の回収がいまいちの作品が多かった気がする。特に菜月の担任が殺害されるめだかを使ったトリックのタネ明かしは何度読んでも理解出来なかった。
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シングルマザーの刑事・啓子と、新聞記者志望の娘・菜月が登場するシリーズ、連作短編集。
『傍聞き』では小学生だった菜月は、今作では中学生に成長し、大活躍。
五つの短編、どれも良かったけれど、「無色のサファイア」の解決が菜月の中学卒業時期で、短編集の最後を締めくくるというのも、春の訪れの予感、菜月の未来を思わせて、読み終えてとても爽やかだった。
啓子が刑事という職業についていることに、娘の菜月がとらわれすぎることなく、当たり前に普通に暮らしている感じがいい。
事件が片付きそうになると、やろうと思っていた趣味の道具を引っ張り出してくるとか…
『シングルマザー刑事』が主人公だからといって、やたら美人だとか、女の武器を駆使するとか、そういうサービス?がないのが、むしろしみじみと人間らしくていい。
しかし菜月ちゃん、どこかのマンガの世界のような驚異的な犯罪遭遇率です…
観察力・記憶力・文章力・統率力、ついでに絶対音感など、いやはや、末恐ろしいほどの中学生です。
いつかあなたが、記者として活躍する物語も読んでみたい。
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刑事の母・啓子と新聞記者を目指す中学生の娘・菜月が出会うほろ苦い事件の数々。
うーーーーーん????伏線からのオチとかトリックとかは面白いと思うんだけど……いかんせんそもそも無理があるように思えてならない……いやミステリーなんて無理があって当然なんだけども、どうもそこにたどり着くためにこねくり回されてる感がどうしても拭えないというか……
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既刊の短篇集「傍聞き」、「赤い刻印」でも表題作を飾ったシングルマザー刑事・羽角啓子とその娘で新聞記者志望の菜月が全編主人公の5つの短編集。
短篇だけに、登場人物が少なく、最初から被害者と加害者が想像できることや、主人公の身近の人物に関係者が多すぎだろ!と突っ込みたくなることはさておいて、どの短編も小粒でもピリリとスパイスが効いた展開にニヤリ。
誰が?、どうやって?という謎解きよりも、啓子や菜月が何故真犯人に気が付き、どのように彼らに自首自白を促したかということが全ての物語の肝となっている。その過程で重要な鍵を握る、新聞写真、メダカ、絶対音感、読心術、運動靴といったアイテムを効果的に登場させるあたりが長岡さんの真骨頂。
「傍聞き」から続く犯罪を犯す者の心の内、後ろめたさや罪の意識といったものを巧みに描いた、短いけど心に残る、そして決して後味の悪くない粒のそろった短編集でした。
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全5編で200pに満たない本作は、ボリュームこそ少ないものの、短編ミステリの雄・長岡弘樹さんの真髄が詰まった、傑作作品集と言えるだろう。
刑事である母・啓子と、中学生の娘・菜月。夫には先立たれている。この母娘を中心とした連作短編集である。管内で事件が発生すれば、啓子は何日も帰宅できないこともしばしば。菜月もそんな生活には慣れている。
「黒い遺品」。現代の捜査現場で、モンタージュ写真は使われなくなっているという。頭にははっきり浮かんでいる顔を、言葉で説明するのは難しい。菜月の趣味を活かした、写真の再現法とは。伏線も含めて憎いねえ。
「翳った水槽」。日本人には馴染み深いある生き物に、そんな性質があったとは知らなかった。証拠にはならなくても、追い込むことはできる。表題作「緋色の残響」。ピアノ教室のホープの死。偶然と嫉妬が重なり合ったのはあまりにも不幸だが、菜月も手の込んだ演出をするものだ。誰に似たのやら…。
「暗い聖域」。某有名ドラマにもあったネタ。確かに啓子は嘘は言っていない。警察官としての冷徹な顔の裏に、深い思慮があったのだ。最後の「無色のサファイア」はすごい。娘を思う母の懸念は、意外な展開へ。ベテラン刑事の啓子も娘に舌を巻くしかない。こういう不幸なケースはなくなってほしい。
啓子はともかく、毎度毎度菜月が事件の関係者になってしまうのに苦笑するが、推理以外で読ませる演出が光る。中学校で新聞部に所属している菜月は、将来は新聞記者志望だという。刑事の適性もありそうな気がするが。この5編でシリーズが終わるのはもったいない。続編を出してくれないだろうか。
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名刑事だった夫を亡くした捜査一課の女刑事とその娘との日常を描きながら事件を解決していくストーリー。舞台設定は面白いし、思春期の娘と激務のシングルマザーという視点での会話も納得。だがやはり、この著者の作品のプロットはプロットのためのプロットでしかなく、すべてが嘘臭いというか現実味に乏しい、どの作品も。何か違う作風の小説も一度書いてもらいたい。
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設定が凝ってる。
こんなに賢い中学生いるのだろうか?
少なくとも自分や自分の子供たちは全く該当しない…。
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女性が主人公のお話は好きです。
今回は、刑事羽角啓子より娘の菜月の活躍が目立ちました。
子供ながらさすがの着眼点だと感心しました。
これからもこのシリーズ読みたいです。
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母娘の近くで大事件が発生しすぎだけど、地味だけどなるほどこうくるかという謎解き。
今後のシリーズ、娘・菜月の成長とともに展開する新たなミステリーに期待!
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黒い遺品
翳った水槽
緋色の残響
暗い聖域
無色のサファイア
短編5つ
内容は、刑事の啓子と娘の菜月の周りで起こる事件
つか、周りで事件起こりすぎやろ。
翳った水槽にいたっては
メダカの習性がわからない私には
ラスト自白した理由がよく分からなかった
スラスラ読めたけど、この話がすごく良かった!
と思うほどの話がなかったのが残念。
この作家さんの本は面白いのに、
いつも内容を忘れてしまう。
その証拠に今回の親子が「傍聞き」と「赤い刻印」に
出てたらしいのに、まったく覚えてないわ〜
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「傍聞き」の羽角母娘が登場するミステリ短編集。ミステリとしての手掛かりはわかりやすい印象なのですが、だからといって全部あっさり見抜けるかというとそうでもなく。微笑ましく、ときには厳しい人間ドラマの数々にしんみりさせられます。刑事の母・啓子はもちろん、娘の菜月の素晴らしい洞察力には感服させられるばかりでした。彼女の将来が楽しみなような、怖いような。
お気に入りは「暗い聖域」。この真相が一番見抜けませんでした。そして「助ける」といった啓子の言葉の意味が、そういうことだったのか、と。つらくはあるけれど、後味の悪くない事件です。
表題作「緋色の残響」も印象的でした。なんといっても菜月が凄い。応用と実践があまりに見事すぎました。
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シリーズ三作、シングルマザー刑事の捜査を描く短編集。よく言えば緻密で繊細、逆に言えばうまくいきすぎで非現実的。自分は後者かな?入り込めない…
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母が刑事、娘は新聞記者希望の新聞部員の中2。
だからといって、先生やら生徒やらがそんなに犯人や被害者になるのか?
設定には無理がある。