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商品説明
比較研究者・平川祐弘の著作集。第3巻は、夏目漱石「クレイグ先生」と魯迅「藤野先生」の比較、漱石の容貌や服装が作品中にどう投影されているか、漱石文学における西洋と東洋のダイナミックな関係についての論考を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
漱石の『クレイグ先生』を読んだ魯迅は仙台で習った藤野先生が懐かしくなった。
師弟関係の刺戟伝播こそ文化の伝播なのである。
「そのうちに中国から日本へとふたたび留学生が自由に渡航してくるような日があれば―その日が近いことを祈るが―そうした外国留学体験者は必ずや新しい目で魯迅の『藤野先生』を読み返すにちがいない。」
著者平川は漱石と魯迅の関係にふれつつ、文化大革命の最中にすでにそんな期待を述べていた。
本書は、中国一辺倒だった日本のチャイナ・スクールとは、品質も品格も違う、そんな自由な精神による日英中比較文学の先駆であり、古典である。来日した中国留学生が愛読したのはけだし当然であろう。【商品解説】
目次
- 第一部 クレイグ先生と藤野先生─漱石と魯迅、その外国体験の明暗─
- まえおき
- 第一章 夏目漱石とクレイグ先生
- 第二章 魯迅と藤野先生
- 第三章 魯迅と漱石先生
- 第二部 漱石のあばたづら、鼻、白いシャツ─執筆衝動の裏にひそむもの─
- 第三部 詩の相会うところ、言葉の相結ぶところ─漱石における俳諧とシェイクスピア─
- 第一章 シェイクスピアと俳諧
著者紹介
平川 祐弘
- 略歴
- 〈平川祐弘〉1931年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。同大学名誉教授。比較文化史家。「西洋人の神道観」で蓮如賞、「アーサー・ウェイリー」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。
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比較文学研究の第一人者、平川氏による夏目漱石と魯迅の関係を説いた書です!
2020/04/10 10:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、我が国の比較文学研究者であり、評論家でもある平川裕弘氏の超昨秋の一冊で、同巻は夏目漱石に焦点を当てて書かれたものです。同書によれば、夏目漱石は、西洋を学びつつも西洋本位の枠組にとらわれず、自己を生かそうと必死になって試みていたということです。そして、そんな夏目漱石の思想に触発された日本留学中の魯迅は、夏目漱石の書いた『クレイグ先生』を読み、仙台で教えを請うた藤野先生が懐かしくなったということです。平川氏は、ここに師弟関係の刺激伝播があり、この伝播こそが、文化の伝播と言われるものであると強く主張しています。