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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2023/08/14
  • 出版社: 法政大学出版局
  • サイズ:20cm/476,36,19p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-588-01157-3
  • 国内送料無料

紙の本

魂を失った都 ウィーン1938年 (叢書・ウニベルシタス)

著者 マンフレート・フリュッゲ (著),浅野 洋 (訳)

19世紀末〜20世紀初頭、反ユダヤ主義の温床となったウィーン。オーストリア国家を自殺に追いやったナチスによる併合はなぜ、国民から歓呼で迎えられたのか。思想家・政治家らの動...

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魂を失った都 ウィーン1938年 (叢書・ウニベルシタス)

税込 5,500 50pt

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商品説明

19世紀末〜20世紀初頭、反ユダヤ主義の温床となったウィーン。オーストリア国家を自殺に追いやったナチスによる併合はなぜ、国民から歓呼で迎えられたのか。思想家・政治家らの動向を跡づけ、時代全体をパノラマで描く。【「TRC MARC」の商品解説】

19世紀末〜20世紀初頭、パリと並んで西洋の学芸の中心地であると同時に、反ユダヤ主義の温床ともなったウィーン。オーストリア国家を自殺に追いやり、絶滅収容所体制へと直結したナチスドイツによる「合邦」はなぜ、いかに仕組まれ、国民から歓呼で迎えられたのか。フロイトをはじめとする多数の思想家、芸術家そして政治家らの動向を詳細に跡づけ、この時代全体をパノラマで描ききった歴史ドラマ。【商品解説】

目次

  • 1 合邦、追放、閉鎖
  • 2 変わらないウィーン
  • 3 ユダヤ人の不在
  • 4 盗まれた共和国
  • 5 魂の小説

著者紹介

マンフレート・フリュッゲ

略歴
〈マンフレート・フリュッゲ〉デンマーク生まれ。ミュンスター大学とリール大学でロマンス語・文学と歴史学を学ぶ。ベルリン自由大学で講師を務め、教授資格を取得。その後、ベルリンで作家活動に入る。

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紙の本

ウィーンで誕生した「精神=魂」が「合邦」による消滅までを描いた歴史パノラマ

2023/11/22 13:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kapa - この投稿者のレビュー一覧を見る

オーストリア出身の知人は、ドイツ語を話すからと言ってドイツ人ではない、と言う。では、オーストリア人か、と尋ねると、自分はウィーン人だ、という。ナチスの歴史があるからドイツ人と呼んでくれるな、というメンタリティは理解できるが、オーストリア人ではない、しかもウィーンを出すのはどうしてか、かねがね奇妙に思った。そして本書を読んでなるほど、と思うところがあった。
本書は第一世界大戦後オーストリアが1938年ナチス・ドイツに「合邦」されるまでの20年間を描いた「時代小説」。タイトルを見て、かつて読んだ名著を思い出した。ウィリアム・ジョンストン著『ウィーン精神』(みすず書房1986)である。合邦によって終焉したオーストリアは、かつてのハプスブルク帝国時代ウィーンを中心に、クリムト、マーラー、シェーンベルクらの芸術家をはじめ、フロイト、ヴィトゲンシュタイン、ケルゼン、シュンペーターなど20世紀思想の出発点となった思想家が活動し、豊かな文化が息づいていた。ウィーンには多様な民族が住み、才能ある人物がウィーンに出て活躍し、自分たちの民族性をそこに持ち込み統合して「ウィーン気質」ともいうべきものを作り上げ、ウィーンの知的生活を豊かにした。ジョンストンはなぜウィーンでこれほどの「精神」が生み出されたのかを各分野で網羅的に探究したのである。
本書はジョンストンの続編といってもよいだろう。ジョンストンはMind「精神」を使い、フリュッゲはSeele「魂」を使っているが、基本的には同じ。ジョンストンは各分野の70余名の著名人であったが、フリュッゲは最後の首相シューシュニック、フロイト、そしてヒトラーを中心に、約600人のウィーン人による「魂=精神」の誕生と生成、その終焉の歴史パノラマを描いた。
合邦で失われたのはウィーンの「魂=精神」だけではなかった。「ドイツ的な知的自由の最後の砦、つまり絶頂にあった批判性、創造性、知、哲学、豪胆さ、さらには独自の流儀のユーモアも消え失せた。ウィーンとプラハ・ベルリン・ブタペストが形成する黄金の位置関係は失われたが、ウィーンのすべて高雅な文化は瞬く間に昔日のこととなった。」ウィーンの落日と共に当然のごとくヨーロッパの道は破局へと向かった。オーストリアの人々は、自分たちの「同胞」ヒトラーが「故郷」のためになにかをしてくれるだろうと考えた。だが実際には、オーストリアという国家の完全な「強制的同質化」であった。内部からも外部ナチスからも襲ってきた反ユダヤ主義の蛮行に対し、ウィーンは無防備であった。
戦後オーストリアが戦争犯罪に加担した国であると正式に認め謝罪したのが1991年と遅れたのは、オーストリアがナチの最初の犠牲になった国であるという「犠牲者テーゼ」が免罪符となったことが大きな要因であった。本書ではあまり触れられていないが、本書を読めば、そもそもオーストリア側にはナチスを迎え入れる土壌があったことが明らかにされる。そこにはウィーンの「魂=精神」の消滅が大きく影響していたことを喝破している。
1934年以降身分制国家という権威主義が共和国を破壊し民主主義を解体したことにより抵抗の遺志が摘み取られていた。そして防衛力を弱体化させ、ナチスの介入に対して防護をしなかった。身分制国家がナチを将来し、さらにオーストリア自身の蛮行への道に行き着くことの必然があった。ただ、独立性が残らず、オーストリア人の責任者が不在であったことが、戦後になって自分たちはナチ侵略の犠牲者だったという主張に説得力を与えることができたのだ。合邦は「自殺してくれたおかげで罪を軽減された殺人行為」であった。

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