紙の本
ルッキズムを批判する
2023/05/17 14:13
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年ようやく否定されるようになってきた「ルッキズム」。それでも世の中ではまだまだルッキズムが支配している。
本書は、ルッキズムをテーマにしたYA小説。さすが多様性の国、アメリカの作家、米国初の小説という感じがする。
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「見た目が可愛い」は正義なのか?
ルッキズムを主題にしたヤングアダルト作品。
年頃の女の子、男の子にも絶対読んでもらいたい。
ランキングに入らなかった子、
上位になってしまった子。
上位になれなかった子。
1番になれなかった子。
ランキングを作った子。
全員の気持ちが動くラストは必見。
すごいものを読んでしまった。
気持ちが落ち着いたらきちんとレビュー書き直します。
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見た目を重視して、本当の中身に気づかない人も多いはず。一人ひとりを見つめることの大切さを教えてくれる。読みやすく楽しいお話。中学3年〜?
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ある日スマホでまわってきた〈フォード中学8年生かわいい子ランキング〉。目立ちたくないのに1位になったイヴと、我こそ1位だと自信を持っていたソフィーが2位に。それまで接点のなかった2人がルッキズムに物申すために力を合わせていく。そこに歌声が一流の大柄のネッサが加わり、ランキングを作った犯人を探しだすのだが……。
ルッキズムの何がいけないのかにはじめて向き合うのにいい本。1位になったからいいとか、褒めているんだからいいのとか、そういう問題じゃないのだ。これはいじめだし、ハラスメントだ。ましてや、その年代ではふつうのことで、若気の至りだからしかたないではすまない。この女の子3人に救いだったのは、校長先生がこの問題に毅然と対応してくれたこと。そのワケもやけに身につまされる。先生の気持ちよくわかる。だから大人の責任としては負の連鎖は断ち切りたいし、若い子たちも負けないでね。女の子だけじゃなく男の子も、大人も読んでほしい。感情移入しすぎて胸がえぐられる思いがして星5つ。
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かわいい女の子ランキング、1位には地味なイヴの名前が。
見た目を言及されることの残酷さ。自分が自分であるがために選ぶもの。他人の目を気にすることしないこと。思春期の自尊心。
ルッキズムの問題に正面から取り組んだYA小説。
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かわいい子ランキング(ミスコン)なんて、誰も幸せになれない。
誰かのいたずらで、学年のかわいい子ランキングがsnsに投稿される。
ランキングに入れなかった子だけでなく、1位2位の子まで不幸にしてしまう。
上位の子は、いつも男子から好かれる自分を作り続けないといけないし、下位の子、ランク外の子は、自分が劣っていると感じてしまう。本当の自分の価値より、評価に左右されるのだ。
ここに出てくる少女たちは、悩み、嫉妬し、苦しみながら、本当の女同士の友情を育てていく。
素晴らしい内容です。
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見た目だけが大事?ある日送られてきた「かわいい子ランキング」。目立ちたくないのに1位になったイヴ、自分に自信があったソフィーは2位に。波乱の中、協力し合って書いた人を探しはじめる二人。ほめてるから、とか1位だからいいというわけではない。ルッキズムがテーマの女の子も男の子も心が揺れる物語です。
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かわいい子ランキングのせいで心乱される女の子たち。ランキングを書いた犯人を探し出そうとソフィー、イヴ、ネッサが立ち上がる。
見た目だけで判断される、自分には興味のない子とは話しもしない、スクールカースト等々、読んでいて自分の中学生時代を思い出す。イヴの兄が言っていたように中学生ってまだまだ子供で相手のことを考えずに残酷なことをする。
アレコレ嫌なこと思い出したけど、この物語では内なる部分に気付き、関係に変化が起きて救われた。
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生徒たちに突然送られてきた「フォード中学8年生かわいい子ランキング」。
おとなしくて,詩や『ハリー・ポッター』が大好きなイヴが1 位,成績優秀,スポーツ万能、一番目立つグループの中心的存在であるソフィーが2 位だったことから,騒動が起こります。騒動に巻き込まれ,今までの学校生活が一変してしまったイヴとソフィー。イヴ,ソフィー,イヴの親友ネッサの3人は,ランキングを書いた犯人を探します。「見た目」ってそんなに大切なことでしょうか。様々な人種,宗教,家庭環境が描かれていることにも注目してみて下さい。
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ある日フォード中学の生徒たちのスマホにかわいい子ランキングが送られてきた。一位は、地味で目立たないイヴ、二位は学年一の人気者ソフィーだった。急に学校中から注目されるようになって戸惑うイヴと一番かわいい存在であるために日々努力していたのに二位になってしまったソフィー。誰かが勝手に作ったランキングのせいで、学校内の雰囲気が変わってしまう。どの女の子も多かれ少なかれ、小さな頃からかわいいことがいいことだと言われて育てられている。見た目だけで判断してほしくないと思いながら、自分も誰かを見た目で判断していることに気付かされる。誰かのためじゃなく、自分のために心地よいことは何か、考えたい。
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最近よく見たり聞いたりするようになったルッキズム(外見至上主義)。見た目だけで判断するのは良くない、そんな昔から言われているようなことが今も言われ続けているのは、なくなっていないからなんだろうな。自分はしない、そう思ってても、無意識な部分に表れてそう。
役者のあとがきにあった、見た目で判断するのがよくないなら、おしゃれするのは悪いこと?これはいろんな考えがありそう。外見を着飾ることで生きやすくなる人がいたり、そうじゃなかったり。難しいなー。
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中学、高校、大学と、ずっと、本当にずっと自分の容姿が嫌いで、かわいいとは程遠い顔も、華奢とは正反対な広い肩幅と高身長も、太っているまではいかないけどふっくらしてる部類に入る体型も、全部嫌で外に出るたびに誰かと比べて落ち込んで、容姿がダメな自分には価値なんてないと思ってた。
大人になって自分の容姿を良い意味で気にしすぎなくなってきて、だから今この本を読んでも、価値観が過剰なルッキズムに支配される年頃ってあるよね〜って思えるけど、じゃあこれをその頃に読んでたとしてどう思ってたかなと思う。そんなこと言われたって気になるものは気になるし、かわいいことが全てだよって思ってたんじゃないかな〜...
たぶん、年齢と置かれている環境によってどう感じるかすごく変わってくる本だなと思った。
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ある日、八年生(日本の中学二年生)の間に出回った「かわいい女の子ランキング」によって、主人公たちの生活は一変する。地味で目立つことのなかったイヴは、ランキングで1位になったことで、周囲の注目を浴び、毎日、心無いショートメッセージを送りつけられる。何でも1番だったソフィーは、2位になったことで、それまでの居場所を失う。その他にも、ランキングに名前が載ることさえなかったことで傷つく子たち、それをネタにジョークを飛ばす男子たち。
物語は、ランキングを作った人間が誰なのかをめぐって展開していく。
1番印象に残ったのは、様々な登場人物たちが、自分が何も言わなかったことを後悔する場面だった。自分が犯人にされたとき、何も言い返さなかったこと。友達が傷つけられたとき、声をかけてあげられなかったこと。目の前でランキングを作っているのを見ていたのに、止められなかったこと。
あの時、たった一言、何かを言えば、もしかしたら何か変わったかもしれない、と誰もが後悔する。しかし、その瞬間は、何も言えなかった。こうした自分を許せない気持ちが、言葉にされているところに、とても共感した。
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ランキングに振り回される女子たちの心情が丁寧に描かれていて、自分がどの立場にいたかによって見方は変わってくるのだろうが、どの子にも共感できる。きっと男子にとってもどこかに共感できる部分があると思う。
ランキングかイヴのせいだと広まったあと、仮面を配るくだりが少しわかりづらい。イヴを非難する人が多いような書きぶりだったが、賛同者も多かったってことなのだろうか。
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「生徒に送られてきた学校のかわいい女の子ランキング。みんなの憧れのソフィーが2位で、1位は地味なイヴだったことから騒動がおこる
わたしたちは、数字じゃない」