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商品説明
何だか「向う」の方が楽しそうだ−。久世光彦さん、丸谷才一さん、中村勘三郎さん、赤瀬川原平さん、野坂昭如さん…。忘れられない先達への、東京の街へのレクイエム。『en‐taxi』連載に書き下ろしを加えて単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
坪内 祐三
- 略歴
- 〈坪内祐三〉1958年東京都生まれ。早稲田大学大学院修了。評論、随筆、対談、日記エッセイ、解説等多彩に活躍。「慶応三年生まれ七人の旋毛曲り」で第17回講談社エッセイ賞受賞。
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紙の本
坪内祐三さんが愛した「昭和」
2021/10/13 15:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本が刊行されたのは、2016年春のことで、元号でいえば平成28年になります。
なので、「昭和」が終わって随分経ちます。
もともとは「エンタクシー」という雑誌に2011年から2016年にかけて連載されていたものですが、それでも「昭和」からかなり経っています。
なのに、何故「昭和にサヨウナラ」というタイトルがついたかというと、収められた16篇のエッセイのほとんどが「昭和」に活躍した人の追悼文になったからでしょう。
雑誌掲載時のタイトルは「あんなことこんなこと」で、テーマを決めないで毎回興味に感じたことを書いていく予定だったそうです。
どんな人の追悼が書かれているかというと、もちろんその方々は坪内祐三さんとなんらかの接点があったということになりますが、丸谷才一さん、中村勘三郎さん、中川六平さん、赤瀬川原平さん、車谷長吉さん、野坂昭如さんなど、もちろん出版にかかわる人が多いのですが、坪内さんの交友の広さがわかります。
そして、これらの人々と坪内さんの間にはか「東京人」という雑誌の編集長だった粕谷一希さんや仲がよかった山口昌男さんといった多くの人も介在しています。
そんな話に触れると、作家で評論家だった坪内祐三さんが、強い個性であるがゆえに人に嫌われながらも、人に愛されてきた姿が見えるようです。
坪内さんが愛した「昭和」も随分遠くなりました。
そんな坪内さんも、もういません。(坪内さんは2020年1月に逝去)