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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/06/02
- 出版社: 毎日新聞出版
- サイズ:19cm/252p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-620-32632-0
読割 50
紙の本
公文書危機 闇に葬られた記録
著者 毎日新聞取材班 (著)
霞が関には闇から闇に消える文書がある−。「森友・加計学園」や「桜を見る会」の問題で明らかになった、公文書の軽視。安倍政権によってエスカレートする民主主義崩壊の実態に迫る。...
公文書危機 闇に葬られた記録
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商品説明
霞が関には闇から闇に消える文書がある−。「森友・加計学園」や「桜を見る会」の問題で明らかになった、公文書の軽視。安倍政権によってエスカレートする民主主義崩壊の実態に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
「隠す」、「残さない」、「そもそもつくらない」。
「森友・加計学園」や「桜を見る会」の問題で 明らかになった、公文書の軽視。 現政権によってエスカレートする 民主主義崩壊の実態に迫る。
国がどのように物ごとを決めたのか、政府の政策決定の過程がまったく検証できなくなっている。「森友・加計学園」「桜を見る会」、そして検察庁法改正案......これらに共通して見られるのは、政権による公文書の軽視だ。
省庁は、表に出せない公文書を請求されると、「私的な文書」にすり替え、捨ててしまう。あるいは捨てたことにする。重要なやりとりをメールで行い、「メールは電話で話すのと同じ」と言って公文書にしない。公開対象の公文書ファイルのタイトルをわざとぼかし、その中身を知られないようにもしていた。
きわめつきは、官僚にメモすら取らせない、首相や大臣の徹底的な情報統制だ。証拠を隠し、捨てるどころか、そもそも記録を残さないようにしていた。情報開示請求を重ね、官僚が重い口を開く。一歩ずつ真実に近づいてゆく、取材班の記録。【商品解説】
目次
- 序章 霞が関の常識
- 第1章 不都合な記録
- 第2章 ファイル名ぼかし
- 第3章 記録を捨てた首相
- 第4章 安倍総理の記録
- 第5章 総理執務室の内側
- 第6章 官尊民卑
- 第7章 官房長官の ‶ウソ"
- 第8章 官僚の本音
- 第9章 謀略
著者紹介
毎日新聞取材班
- 略歴
- 毎日新聞社会部・大場弘行記者を中心に、 日本の公文書管理について取材を行う。
大場弘行(おおば・ひろゆき)
1975年生まれ。 2001年、毎日新聞社入社。 阪神支局(兵庫県尼崎市)を振り出しに、 大阪社会部府警担当、 東京社会部検察庁担当、 週刊誌「サンデー毎日」編集部、 特別報道部などを経て、 現在東京社会部記者。 2017年に「公文書クライシス」取材班を発足、 中心的な役割を果たす。 本書の元となった連載「公文書クライシス」は2019年、 優れたジャーナリズム活動に贈られる第19回「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」(公共奉仕部門)大賞受賞。
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敗戦時に文書を焼いた国の今
2020/08/07 07:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wkatu - この投稿者のレビュー一覧を見る
政府の公文書管理のブラックボックスに切り込む長期取材キャンペーン「公文書クライシス」が書籍化したもの。内閣や官僚機構が公文書や情報を、時には巧妙に、時には公然と法を無視して隠してきた実態が描かれる。
権力を持つ者が情報や意思決定の過程を極力隠したいと思うのは、古今東西どこでも変わらないだろう。この本にも登場する三木由希子氏が指摘しているように「政治の質が政府の公文書管理の質に影響を与える」以上、ブラックボックスをこじ開けるには、主権者側の強く持続的な意志が必要だ。
新聞記者の底力を感じさせるこの優れた記録がそのための一助になることを願う。