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商品説明
大学の一研究室が民間企業から課題を持ち込まれてどこまで解決できたのか。グラフト重合による吸着材開発の研究が始まった経緯から吸着材の作製、実用化の現状までのプロセスを明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
吸着材を用いて液体混合物から「のぞみ」の物質を除去したり,逆に濃縮したり採取したりすることができる。吸着の原理を解明し吸着材を作製することから研究開発はスタートするが,実用化に至るには実に長い道のりが必要で,開発から実用化に至るまでの苦闘のプロセスを赤裸々に記した研究者・技術者マインドに満ち溢れるユニークな書。
吸着材に限らず機能を持った材料の原理,合成,性能,応用を解説した専門書は多数あるが,本書のように実用化に至るまでの苦心談を詳細に記した専門書は見当たらない。吸着材をつくって,要求性能をクリアして,コストの試算で許容範囲に入り,実用を想定した耐久試験をパスするには,時間と金がかかる。実用化が叶っても,市場が変化したり縮小したりすると,製品にはなっても商品にならずに終わってしまうことがある。しかし,何よりも大切なのは実用化への執念であることが本書から伝わってくる。【商品解説】
目次
- 基礎編
- 第1章 吸着の仕組み
- 第2章 吸着材の作製法と性能評価法
- 第3章 吸着材開発の戦略
- 応用編
- 第4章 除去の巻
- 4.1 茶葉抽出液からのカテキンやカフェインの除去
- 4.2 猫尿からのコーキシンの除去
- 4.3 汚染水からのセシウムの除去
著者紹介
斎藤恭一
- 略歴
- 〈斎藤恭一〉1953年生まれ。工学博士。千葉大学大学院教授。
〈藤原邦夫〉1950年生まれ。工学博士。株式会社環境浄化研究所研究開発部長。
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