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紙の本
情報リテラシーのための図書館 日本の教育制度と図書館の改革
著者 根本彰 (著)
これからの図書館は、情報リテラシーを導く機関としての社会的役割を、自覚的に担う必要がある。日本の教育制度と図書館の社会史をふりかえることで課題を浮き彫りにし、欧米の学校の...
情報リテラシーのための図書館 日本の教育制度と図書館の改革
情報リテラシーのための図書館――日本の教育制度と図書館の改革
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商品説明
これからの図書館は、情報リテラシーを導く機関としての社会的役割を、自覚的に担う必要がある。日本の教育制度と図書館の社会史をふりかえることで課題を浮き彫りにし、欧米の学校の動向と比較しつつ、改革の方向を示す。【「TRC MARC」の商品解説】
「本書執筆の当初のモチーフは、書物自体は一貫して重要視されていた日本で、社会機関としての図書館の評価が低かったのはなぜなのかということにあった。私は書いているうちに、これは単なる図書館論にとどまらず、書物論、情報論、文化論、そして何よりも教育論にひろがっていかざるをえないと考えるようになった。図書館の存在が意識されにくかった理由は、日本社会が個人の知的活動を自律的に行うことを妨げてきた理由と同じだということに気づいたからである。」
図書館情報学において、「情報リテラシー」は、テクノロジーの発達に応じてその習得・活用・提供技術の更新が求められる、生きたテーマである。
情報が氾濫する社会を生きる私たちにとって、第一次資料の保存庫であり、公共の情報サービス機関である図書館は、信頼の置ける、身近な情報拠点だ。これからの図書館は、図書の貸出し、検索技術の提供にとどまらず、利用者の情報リテラシーを導くといった教育的な役割も自覚的に担ってゆく必要がある。
そして今日、学校での情報リテラシー教育も喫緊の課題となっている。日本の教育現場において、情報リテラシー教育の重要性は意識されてきたが、それはコンピューターなどの情報通信技術を使いこなす技能という認識にとどまってきた。だが、真の情報リテラシーとは、情報を探索し、評価し、それにより自分の問題を解決できる能力、さらにはその力をもって批判的思考を展開できることをいう。本書では、日本の教育制度と図書館の社会史をふりかえることで課題を浮き彫りにし、今後どのような改革をなすべきか、欧米の学校の動向と比較しつつ方向を示す。【商品解説】
「情報リテラシー」という用語はもともと、図書館の役割をめぐる議論から生まれたものだ。インターネットにより真偽定かならぬ情報が氾濫する社会では、私たち一人一人が情報を見極め生きる知恵へと変えてゆく能力が必要になる。第一次資料の保管庫である図書館は、これからの社会において、情報リテラシーの重要拠点としての存在感をましてゆく。日本の教育制度、図書館設置の歴史、司書制度を検討し、情報リテラシーの砦としての図書館像を描く。【本の内容】
目次
- はしがき
- 第1章 「エウリディケを冥界から連れ出すオルフェウス」
- 1 コローの絵のオリジナルを求めて
- 2 絵画検索のための情報リテラシー
- 第2章 読書大国からネット社会へ
- 1 リテラシーと情報リテラシー
- 2 読書感想文と自由研究
- 3 フロー情報とストック情報
著者紹介
根本彰
- 略歴
- 〈根本彰〉1954年福島県生まれ。東京大学大学院教育学研究科修了。専門は図書館情報学、教育学。慶應義塾大学文学部教授。著書に「理想の図書館とは何か」など。
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