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公共図書館の冒険 未来につながるヒストリー
公共図書館は何をしてきたか、何ができるのか。装備、図書館員、貸出カウンター、出版業界など、多様なテーマから日本の公共図書館史を見直し、これからの可能性を考える。【「TRC...
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公共図書館の冒険――未来につながるヒストリー
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商品説明
公共図書館は何をしてきたか、何ができるのか。装備、図書館員、貸出カウンター、出版業界など、多様なテーマから日本の公共図書館史を見直し、これからの可能性を考える。【「TRC MARC」の商品解説】
今とは違う、別の公共図書館がありえたのではないか、それが本書を生み出す母体となった研究会メンバーの共通の思いだった。近代公共図書館が欧米で成立してからまだ200年もたっていない。我が国においてある程度普及してきたのは100年程度の話だ。一般の人々や図書館関係者の間で公共図書館像の揺らぎがあっても何の不思議もない。近年の指定管理者問題や無料貸本屋論争を見ていると、そもそも公共図書館という制度は日本に根づいているのだろうか、という疑問もわいてくる。その一方で、書店や出版をテーマとする本と並んで、図書館に関する本が次々と出版されている。そこにはさまざまな背景を持つ人々の図書館に対する期待や不満、理想が込められているのだろう。残念ながらそれに対して、図書館界から、これからの新しい公共図書館像が提示されているようには思えないのである。そして、私たちが、その解決のヒントを得ようとしたのが、我が国の公共図書館史をもう一度見直してみることだった。そこに別の可能性、別の見方があったのではないだろうか。
(「まえがき」より)
〈歴史から見直す〉〈図書館ではどんな本が読めて、そして読めなかったのか〉〈本が書架に並ぶまで〉〈図書館界と出版業界のあいだ〉〈図書館で働く人々――イメージ・現実・未来〉〈貸出カウンターの内と外――オルタナティブな時空間〉〈何をしたかったのか、何ができるのか〉の全7章。【商品解説】
いまも多様性と画一性のあいだで模索をつづけている公共図書館。明治以降今日まで数々のアプローチがなされた試みはどのようなものだったか――図書館無料原則の根拠、貸出サービス第一主義の根拠とレファレンス・サービス主軸主義への転換、貸本業・書店と図書館との関係、場としての図書館・文化根拠としての図書館の取り組み、出版界と図書館の関係の歴史など、さまざまなパースペクティブから、公共図書館の現実と可能性について考える。【本の内容】
目次
- まえがき――公共図書館の「もうひとつの」可能性 (柳与志夫)
- 第1章 歴史から見直す (田村俊作)
- 1 新しい図書館・話題の図書館
- 2 無料貸本屋と武雄市図書館
- 3 図書館のはじまり
- 4 『格子なき図書館』
- 5 市民の読書施設へ
- 6 多様な担い手・多様な資源・多様な空間・多様な活動
収録作品一覧
歴史から見直す | 田村俊作 著 | 1−54 |
---|---|---|
図書館ではどんな本が読めて、そして読めなかったのか | 小林昌樹 著 | 55−104 |
本が書架に並ぶまで | 鈴木宏宗 著 | 105−143 |
著者紹介
柳 与志夫
- 略歴
- 〈柳与志夫〉1954年生まれ。東京大学情報学環特任教授。
〈田村俊作〉1949年生まれ。慶應義塾大学名誉教授(図書館情報学)。
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