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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/07/18
- 出版社: みすず書房
- サイズ:20cm/537,23p 図版32p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-622-08915-5
- 国内送料無料
紙の本
パウラ・モーダーゾーン=ベッカー 初めて裸体の自画像を描いた女性画家
子ども、病いをもつ人、老農婦、母と子、花、そして裸の自画像を描き、画家になることと女性であること、母になることの自然を生きようとしたドイツ人画家パウラ。その短くも大胆な3...
パウラ・モーダーゾーン=ベッカー 初めて裸体の自画像を描いた女性画家
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商品説明
子ども、病いをもつ人、老農婦、母と子、花、そして裸の自画像を描き、画家になることと女性であること、母になることの自然を生きようとしたドイツ人画家パウラ。その短くも大胆な31年の生をたどる。代表作32点も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
私は私、そして
もっともっと私になりたいと思っています。
子ども、病いをもつ人、老農婦、母と子、花、そして裸の自画像を描き、画家になることと女性であること、母になることの自然を生きようとしたパウラ。儚くも大胆な31年の生を描く、決定版伝記。
*
「私たちはいっしょに話をしても、いちばん奥深いところまでは話しません。そこでときどきはどちらかが相手に花のことを話さなければならないのです、深い深いところに咲いている花のことを。」
(兄クルト宛ての手紙、1900年4月26日付)
「ところで私は、自分がどうサインすればいいのか、まったく見当がつきません。私はモーダーゾーンではありませんし、もはやパウラ・ベッカーでもないのです。私は私です、そしてもっともっと私になりたいと思っています。」
(リルケ宛ての手紙、1906年2月17日付)
ドイツ人女性画家として、現代絵画(モデルネ)への扉を自らの手で開いたそのとき、31年の生を閉じた、パウラ・モーダーゾーン=ベッカー(1876-1907)。
アカデミーを離れ、自然を師として、自分たちの芸術を志す芸術家たちのコロニー、ヴォルプスヴェーデの一員となったパウラを、運命的な出会いが待っていた―――〈魂の姉妹〉となる彫刻家クララ・ヴェストホフ、詩人ライナー・マリーア・リルケ、夫となる画家オットー・モーダーゾーン。芸術に身を捧げることを自らに誓い、描いて、描いて、描いて生きたパウラは、死の瞬間、母となり、革命的な女性画家となっていた。
死後、アトリエで見つかった二千点あまりの絵と、多くのドイツ人に愛読されつづける『手紙と日記』の声に耳を澄ませ、短くもひたむきに生ききった生涯を描きだす。
カラー作品32点、「訳者補注」「パウラ・モーダーゾーン=ベッカー受容史」を付した、質量ともに充実の決定版。【商品解説】
目次
- 1 ドレスデンの幼年時代 1876-1888年
- 2 伯父のオスカール――一家につきまとう影
- 3 ブレーメンの少女時代 1888年4月‐1892年4月
- 4 イギリスの叔母の家で――苦しい思いと将来の指針 1892年4月‐9月
- 5 ふたたびブレーメンで――教員資格試験 1893年1月‐1896年3月
- 6 ベルリン――今は全身が眼となっています 1896年4月‐5月
- 7 美術史の中の自覚を持った女性たち――〈ベルリン女性美術家協会〉
- 8 色彩への情熱――両親の家との隔たり ベルリン、1896年10月‐1898年5月
- 9 ジャンヌ・バウク――女性解放とその渦中に飛び込んだパウラ・ベッカー
- 10 『ツァラトゥストラ』の影響下に ヴォルプスヴェーデ、1898年9月‐1899年12月
著者紹介
バルバラ・ボイス
- 略歴
- 〈バルバラ・ボイス〉1943年生まれ。大学で歴史、哲学、社会学を学び、出版社勤務を経て著述活動へ。ロマン主義時代の詩人ドロステなど、ドイツの傑出した女性たちの評伝を数多く上梓。
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