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紙の本
医師が死を語るとき 脳外科医マーシュの自省
著者 ヘンリー・マーシュ (著),大塚紳一郎 (訳)
「よき死」とは何か。社会はそれを可能にしてくれるのか。イギリスを代表する脳神経外科医が、該博な知識から生命と人生の意味を問い、患者たちの死、そしてやがてくる自らの死に想い...
医師が死を語るとき 脳外科医マーシュの自省
医師が死を語るとき――脳外科医マーシュの自省
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商品説明
「よき死」とは何か。社会はそれを可能にしてくれるのか。イギリスを代表する脳神経外科医が、該博な知識から生命と人生の意味を問い、患者たちの死、そしてやがてくる自らの死に想いをめぐらせる自伝的ノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】
「安楽死が認可されていない場合に私たちが迫られる選択は、すぐに悲惨な死を迎えるか、数カ月以上先延ばしにして、後日悲惨な死を迎えるかのどちらかということになる。驚くには値しないが、私たちのほとんどは後者を選択し、どれほど不快なものであっても治療を受ける」
イギリスを代表する脳神経外科医マーシュは、国民保健サービス(NHS)によって様変わりした医療現場に辟易し、勤めていた病院を去った。旧知の外科医たちを頼り、行きついた海外の医療現場――貧困が色濃く影を落とす国々の脳神経外科手術の現場でも、老外科医は数々の救われない命を目の当たりにする。
私たちにとって「よき死」とはいったい何なのだろうか? それは私たちに可能なのだろうか? そして、私たちの社会はそれを可能にしているのだろうか?
マーシュは実感を込めてラ・ロシュフコーの言葉を引く――「私たちは太陽も死も、直視することができない」。該博な知識から生命と人生の意味を問い、患者たちの死、そしてやがてくる自らの死に想いをめぐらせる自伝的ノンフィクション。【商品解説】
目次
- 序文
- 1 水門管理人のコテージ
- 2 ロンドン
- 3 ネパール
- 4 アメリカ
- 5 覚醒下開頭手術
- 6 心脳問題
- 7 象に乗る
- 8 弁護士たち
- 9 ものづくり
著者紹介
ヘンリー・マーシュ
- 略歴
- 〈ヘンリー・マーシュ〉オックスフォード大学で哲学・政治・経済を学んだのち、ロイヤル・フリー・メディカル・スクールで医学を学ぶ。イギリスを代表する脳神経外科医。2010年大英帝国勲章受勲。
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