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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/01/20
- 出版社: みすず書房
- サイズ:20cm/452p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-622-08974-2
- 国内送料無料
紙の本
台湾、あるいは孤立無援の島の思想 民主主義とナショナリズムのディレンマを越えて
著者 呉叡人 (著),駒込武 (訳)
構造的に〈賎民〉であることを強いられてきた台湾。多元・民主・平等に基づくナショナリズムを梃子として、孤立無援の境遇からの脱出を探る。政治学者による20年におよぶ思想的格闘...
台湾、あるいは孤立無援の島の思想 民主主義とナショナリズムのディレンマを越えて
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商品説明
構造的に〈賎民〉であることを強いられてきた台湾。多元・民主・平等に基づくナショナリズムを梃子として、孤立無援の境遇からの脱出を探る。政治学者による20年におよぶ思想的格闘の集成。【「TRC MARC」の商品解説】
台湾は近代以降、清、日本、中華民国、アメリカという複数の帝国による連続的な支配を受け、またその複雑な民族構造のために統一的なナショナリズムや共通の歴史認識の形成を阻まれてきた。台湾の主体化を達成すべく、人々は歴史を紐解き、過去の国家暴力や不正義をただして内部的な分断を乗り越えることを通じて民主化を推し進め、生存空間を共にする者たちの同盟としての「台湾民族」と、多元・民主・平等に基づいて同盟を強化するためのイデオロギーとしての「台湾ナショナリズム」を志向した。しかしそうした内部的な努力にもかかわらず、国際社会においては、主権国家体制からの排除や、新興の中国を含む諸帝国の狭間にあるという地政学的構造に起因する現実政治の桎梏を自力で克服することはできず、その命運はいまなお強権によって掌握されている。
台湾の市民社会はそうした賤民(パーリア)的境遇を自覚的に引き受け、新たな帝国と資本主義による支配に対抗することを通じて逆説的に民主主義を深化させた。そしていまや普遍的価値を台湾社会に体現することに世界への回帰の道を見出し、行動している。
政治学者による20年におよぶ思想的格闘の集成。【商品解説】
目次
- フォルモサ、香港、日本に献げる――日本語版への序文
- 序 幸福な島にて
- I 窮境を脱するために――歴史のヴェールをはがす
- 1 台湾ポストコロニアル・テーゼ――A Partisan View
- 2 民主化のパラドックスとディレンマ?――台湾ナショナリズム再考
- 3 国家建設、内部植民と冷戦――戦後台湾における国家暴力の歴史的文脈および移行期正義問題の根源
- II 窮境に嵌まりこむ――帝国の狭間で
収録作品一覧
序 幸福な島にて | 9−11 | |
---|---|---|
台湾ポストコロニアル・テーゼ | 14−33 | |
民主化のパラドックスとディレンマ? | 34−57 |
著者紹介
呉叡人
- 略歴
- 〈呉叡人〉1962年台湾生まれ。シカゴ大学政治学博士。中央研究院台湾史研究所副研究員。
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