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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1999.11
  • 出版社: 有斐閣
  • サイズ:22cm/243p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-641-07622-7
  • 国内送料無料

紙の本

エスニシティと現代国家 連邦国家カナダの実験

著者 中野 秀一郎 (著)

多民族をかかえた現代国家は、文化の多元性を政治的にいかに統合するか。カナダの政治的実験を事例に、多文化主義の新しい国家像を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】

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エスニシティと現代国家 連邦国家カナダの実験

税込 4,730 43pt

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著者紹介

中野 秀一郎

略歴
〈中野秀一郎〉1936年生まれ。京都大学文学部社会学専攻卒業。現在、奈良女子大学文学部教授。理論社会学、政治社会学専攻。文学博士。著書に「社会学とは何か」「タルコット・パーソンズ」など。

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紙の本

連邦国家カナダの「実験」と現代国民国家の未来

2006/04/30 11:33

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る

カナダといえば、真っ先に「森と湖の国」が思い浮かぶ人も多いだろう。アメリカと似たような政治経済体制の国だと思われているフシもあるが、違いもある。国名が有名な割には、多くの日本人にはその内実が深くは知られていない国の一つだろう。
カナダについて著者は、ジョン・グリモンドの言葉を引用して説明するのだが、これが印象的だ。

《それは「分権化に対する寛容を美徳とするような最初のポストモダン国家」ということになろう。それはまた政治の機能が権力と権威を基礎にした行政から調整能力と専門性を基礎としたマネジメントに移行するという認識でもあるのだ》

ただし《こうした事業の達成が至難の業であることは、当のカナダ人が一番よく分かっているところである。》とも指摘している。

本書はこの「実験」的国家としてのカナダの相貌を、私達に紹介してくれる。柱は4つある。
1、現代国民国家の変貌を振り返り、カナダ国家の誕生と展開を解説する。ただ歴史解説等、駆け足な所がある。あらかじめカナダの基礎情報を知っておいた方が、よりいいかと思う。
2、「多文化主義」にとっての棘でもあり試金石の一つでもある、ケベック問題を扱う。ケベックのナショナリズムと分離主義の概要。工業化の進展にともなう、世俗化と少子化というケベック社会の変化。4回分のケベック州選挙の分析とシャーロットタウン提案についてと、かなりの紙幅を割いて論じる。
3、二言語主義から多文化主義、そしてさらなる多元性へと向かう連邦国家カナダの性格を解明する。
4、「エスニシティと現代国家」の将来を考察。

多元性を重視するカナダだが、単に各元素がバラバラに併存しているわけではない。社会をまとめるための「統合原理」(1.相対主義 2.普遍主義 3.階統主義 4.多元主義)がある。著者による解説を引用してみたい。

《相対主義とは、単にすべてのこと(民族、言語、宗教、芸術、思想など)に等しく「正しさ」を付与するというのではない。自己中心の偏見から離れて、自他の長短を具体的に見定めることである。エスノセントリズムや自己文化の押しつけからの脱却を保証するものはこれである。》

《普遍主義とは、しばしば誤って考えられているような「世界の単一化」(進歩と技術)への信仰ではない。(中略)世界が単一の文明によって覆われるというのが普遍主義ではなく、むしろ固有であること、異なることの権利が普遍化すること、それがその真意である。》

《階統主義とは物事に序列があるということである。それでは、不平等の全面的是認か。近年、SSM(社会階層と移動)調査が先進諸国で明らかにしたことは、階層の多次元化と地位の非一貫性である。ランキングの尺度は多元的で、しかも単一のものや人がすべての尺度で同一の値を示すことはきわめて少ないのである。集団として劣悪な状況にあるものには「積極的な地位改善策」が発動する仕組みもある。》

《多元主義とは、物事の多様性を一定の枠組みのなかで花開かせることである。一定の枠組みとは共通の土俵であり、それをどのように構築するかについては民主主義が必須である。(後略)》

《カナダの多文化主義は、こうした考え方を制度的に具体化したものである。それはまた連邦政府の積極的なイニシアティブで遂行されてきた。(中略)もちろん、ここでさえ、理想の実現はいまだ道半ばの感を禁じえない。しかし、ただ強制的権力と集団幻想だけで国家の統合を求めた20世紀のナショナリズムと比べれば、格段の進歩であるといえよう。》

SSM調査については判断を保留するが、領域確保型の国家システムがまだ当分存続するとして、以上の「統合原理」はその有力なモデルになると思う。
カナダの「実験」を通して、現代国家の行く末をも展望しようとした意欲的な一冊だ。

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