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商品説明
この国のシステムの機能不全をごまかすことは、もうできない。原発危機後を生き延びるために、一人一人が考えねばならないことを明らかにする。放射能と原発の科学的な問題を概観した附論「放射能の何が嫌なのか」も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
安冨 歩
- 略歴
- 〈安冨歩〉1963年大阪府生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。東京大学東洋文化研究所教授。博士(経済学)。著書に「生きるための論語」「原発危機と「東大話法」」「生きる技法」など。
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著者/著名人のレビュー
所謂「五五年体制」の対立構造をなす...
ジュンク堂
所謂「五五年体制」の対立構造をなす「保守/革新」は、双方とも都会の知識人を中心とする同じ穴の体制派である。むしろ自民党から出た田中角栄が、田舎の非知識人によって構成される非体制派を率いて体制派と対峙したと言えるが、体制派にとってはアメリカとの関係や安全保障の面で、非体制派にとっては田舎にお金を落としてくれるという点で、いずれにしても原発は有意義だったのだ。
更にその大きな背景は、第一次世界大戦→ヴェルサイユ条約以来、「世界そのものが発狂している」ことだ、と安冨は言う。アメリカ、ロシア等が地球を何回も破滅させる核兵器を持ち、更に多くの国が原子力発電を行っている現状は、「発狂している」とでも考えないと辻褄が合わない。「原発は潜在的核武装目的で保持されている」というのは誰もが知る「ないしょ話」だからだ。
福島第一原発壊滅という事態を受けてなお、「東大話法」は言う。「原子力発電所は、日本みたいに資源のない国では必要」と。それは、原発が、日本が最も誇るべき豊富なエントロピー処理資源と、日本という国のブランドイメージを何よりも破壊しているという事実に気がつかない、救いがたい欺瞞なのである。