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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/01/21
- 出版社: 亜紀書房
- サイズ:19cm/325p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7505-1402-4
紙の本
それでも、私は憎まない あるガザの医師が払った平和への代償
著者 イゼルディン・アブエライシュ (著),高月 園子 (訳)
ガザ地区の難民キャンプで生まれ育ち、イスラエル軍の砲撃によって3人の娘と姪を失ったパレスチナ人医師による手記。報復を求めず、長年の紛争と悲劇の連鎖を断ち切ることを訴える。...
それでも、私は憎まない あるガザの医師が払った平和への代償
紙の本 |
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商品説明
ガザ地区の難民キャンプで生まれ育ち、イスラエル軍の砲撃によって3人の娘と姪を失ったパレスチナ人医師による手記。報復を求めず、長年の紛争と悲劇の連鎖を断ち切ることを訴える。【「TRC MARC」の商品解説】
2009年1月16日—イスラエル軍のガザ襲撃中の爆撃により、3人の娘を失った医師は言った。
「わたしの娘たちが最後の犠牲者になりますように……」
報復を求めもしなければ、憎しみに駆られることもなかった医師は、同地域で人々に対話を始め、行動を起こすように訴えたのだ。
医師が模索した共存への道はほんとうにあるのだろうか——?
医師で作家の鎌田實氏、絶賛!【商品解説】
著者紹介
イゼルディン・アブエライシュ
- 略歴
- 〈イゼルディン・アブエライシュ〉1955年ガザ地区の難民キャンプ生まれ。ハーバード大学で修士号取得。1997年イスラエル初のパレスチナ人研修医となり、不妊治療を専門とする医師となる。トロント大学准教授。
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書店員レビュー
一人でも多くの人に知って欲しい・・・
ジュンク堂書店難波店さん
イゼルディン・アブエライシュは、ガザ地区の難民キャンプで育ったパレスチナ人である。子供の頃から教育によってキャンプから抜け出すことを志し、カイロ大学で医学博士号を取り、不妊治療を専門とする産婦人科医として、ガザに住みながらイスラエルで働いてきた。15歳の頃にイスラエル人農家でアルバイトをした時以来、終始彼は、自分自身を難民キャンプの現状を世界の他の地域に伝えるパイプ役と見なしていた。
おそらく、ぼくらが最も自戒しなければならないのは、地球の反対側で生きる一人一人の具体的な生き様を抽象して記号化し、たとえば「パレスチナ紛争」のひとことで片づけてしまうことだ。イスラエル人とパレスチナ人を、和解不可能な仇同士と勝手に決めつけてしまうことだ。たしかに、憎しみ合い互いに死を望む感情を持った人々もいるが、「わたしの経験では、けっして世間で言われているほど多くない」とイゼルディンは言う。“はるか遠くから眺めている人たちにはとても信じられない話かもしれないが、それでもわたしたちは互いを信じ、この聖地で共存する自分たちの能力を信じている。”
2009年1月、悲劇が起こる。イスラエル軍に自宅を砲撃され、三人の娘と姪を一瞬のうちに殺されたのだ。イゼルディンが無我夢中でかけた電話を、イスラエルのテレビ局に勤める友人のニュースキャスター、シュロミ・エルダーが生放送中に取ったため、その様子は、大きな衝撃を与えながら、イスラエルの視聴者に伝わった。
世界を瞠目させたのは、そのような悲劇に見舞われてなお、イゼルディンが報復の気持ちを一切持たなかったことだ。それどころか、「わたしの信念はますます深まり、分断に橋をかけようとする決意は固まった」と、彼は言う。
“たとえイスラエル人全員に復讐できたとして、それで娘たちは帰ってくるのだろうか?憎しみは病だ。それは治療と平和を妨げる。”“わたしが言えるのはこれだけだ―死ぬのはわたしの娘たちで最後にしてほしい。この悲劇が世界の目を開かせて欲しい。”
世界中で紛争が止むことなく、復讐の連鎖が悲劇を際限なく繰り返す中、イゼルディン・アブエライシュ医師のような信念の人がいることを、一人でも多くの人に知って欲しいと心から思う。
一人でも多くの人に知って欲しい・・・
ジュンク堂書店新潟店さん
イゼルディン・アブエライシュは、ガザ地区の難民キャンプで育ったパレスチナ人である。子供の頃から教育によってキャンプから抜け出すことを志し、カイロ大学で医学博士号を取り、不妊治療を専門とする産婦人科医として、ガザに住みながらイスラエルで働いてきた。15歳の頃にイスラエル人農家でアルバイトをした時以来、終始彼は、自分自身を難民キャンプの現状を世界の他の地域に伝えるパイプ役と見なしていた。
おそらく、ぼくらが最も自戒しなければならないのは、地球の反対側で生きる一人一人の具体的な生き様を抽象して記号化し、たとえば「パレスチナ紛争」のひとことで片づけてしまうことだ。イスラエル人とパレスチナ人を、和解不可能な仇同士と勝手に決めつけてしまうことだ。たしかに、憎しみ合い互いに死を望む感情を持った人々もいるが、「わたしの経験では、けっして世間で言われているほど多くない」とイゼルディンは言う。“はるか遠くから眺めている人たちにはとても信じられない話かもしれないが、それでもわたしたちは互いを信じ、この聖地で共存する自分たちの能力を信じている。”
2009年1月、悲劇が起こる。イスラエル軍に自宅を砲撃され、三人の娘と姪を一瞬のうちに殺されたのだ。イゼルディンが無我夢中でかけた電話を、イスラエルのテレビ局に勤める友人のニュースキャスター、シュロミ・エルダーが生放送中に取ったため、その様子は、大きな衝撃を与えながら、イスラエルの視聴者に伝わった。
世界を瞠目させたのは、そのような悲劇に見舞われてなお、イゼルディンが報復の気持ちを一切持たなかったことだ。それどころか、「わたしの信念はますます深まり、分断に橋をかけようとする決意は固まった」と、彼は言う。
“たとえイスラエル人全員に復讐できたとして、それで娘たちは帰ってくるのだろうか?憎しみは病だ。それは治療と平和を妨げる。”“わたしが言えるのはこれだけだ―死ぬのはわたしの娘たちで最後にしてほしい。この悲劇が世界の目を開かせて欲しい。”
世界中で紛争が止むことなく、復讐の連鎖が悲劇を際限なく繰り返す中、イゼルディン・アブエライシュ医師のような信念の人がいることを、一人でも多くの人に知って欲しいと心から思う。
紙の本
対話の大切さ
2016/10/19 23:23
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投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
娘を亡くした医師の言う「娘たちが最後の犠牲者となりますように」。報復を行う限り、憎しみの連鎖は断ち切れない。対話の大切さを感じる。