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- カテゴリ:医療従事者
- 発売日:2018/05/21
- 出版社: 岩崎学術出版社
- サイズ:22cm/433p
- 利用対象:医療従事者
- ISBN:978-4-7533-1133-0
- 国内送料無料
紙の本
ベックの統合失調症の認知療法 (認知療法シリーズ)
著者 アーロン・T.ベック (ほか共著),大野 裕 (監訳),岩坂 彰 (訳)
統合失調症の概観に始まり、症状について認知的概念化を含めて解説。症候学的理解と臨床経験に基づき認知的アセスメントと治療を提案する。認知行動療法のエッセンスを統合失調症の治...
ベックの統合失調症の認知療法 (認知療法シリーズ)
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商品説明
統合失調症の概観に始まり、症状について認知的概念化を含めて解説。症候学的理解と臨床経験に基づき認知的アセスメントと治療を提案する。認知行動療法のエッセンスを統合失調症の治療で生かすときの重要な知見も多く紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
統合失調症のような複雑な障害の治療を準備するには,専門的な方略や技法の説明をはるかに越えるものが必要であることを指摘しておく必要がある。治療の成功は,この障害の現象学と原因とを深く理解することにかかっている。さらに,大工が設計図を必要とするのと同じように,治療者は手引きとなる概念的枠組みを必要とする。本書では,以下の3点の実現に努めた。第一に症状(妄想,幻覚,思考障害,陰性症状)の起源,発症,持続についての理解を進めること,第二に,症候学的理解と,この分野の研究により裏づけられた臨床経験とに基づき,治療の提案をすること,最後に,統合失調症に関する膨大な生物学的研究と,心理学的側面に関する比較的少数の研究とを統合し,統合失調症の包括的な心理生物学的モデルを提示することである。第1章で統合失調症を概観し,第2章でこの障害の複雑で興味深い神経生物学的側面を解説した後,妄想の臨床的,心理学的側面を広汎に検討する(第3章)。第4章では幻覚を扱う。幻覚体験が患者の思考や観念とどう関係しているかを指摘する。第5章では陰性症状を扱う。注意,記憶,心的柔軟性の障害が生産性の低下,快感消失,社会的引きこもりと関連する理由を考察する。形式的思考障害に関するわれわれの定式化(第6章)は,話のまとまりのなさを,欠陥のある抑制メカニズムの機能として,また思考の貧困を,リソースの節約努力として説明する。治療を扱うパートの最初の章(第7章)では,アセスメントで用いる多様な技法を包括的に考察する。第8章は,治療関係の構築における問題点を扱い,患者の沈黙,注意持続の短さ,多くの欠損,疑り深さに対処するガイドラインを提示する。第9章では,妄想のアセスメントと治療アプローチにおける具体的問題を説明し,それに対処する具体例を紹介する。同様に第10章では幻覚のアセスメントと治療を扱い,患者が幻聴に関連する苦悩を軽減できるよう,場合によっては完全に幻聴を消せるようにする各種の方略を説明する。陰性症状の治療は第11章で説明する。思考障害は,対人的な有効性や関係づくりの足かせとなることがある。第12章では,患者が自分のコミュニケーション上の困難をより適切にアセスメントできるようにするとともに,ストレスをもたらし,解体した発話につながる思考や行動を減らしていけるようにする治療アプローチを説明する。統合失調症における精神療法と薬物療法の関係について質問されることも多い。第13章は,両アプローチの併用について説明する。最終章(第14章)では,統合失調症について,素因とストレス因子と心理学的因子を統合する広汎なモデルの提示を試みる。(序文より抜粋)【商品解説】
目次
- 第1章 統合失調症とは
- 第2章 生物学的な要因
- 第3章 妄想の認知的概念化
- 第4章 幻聴の認知的概念化
- 第5章 陰性症状の認知的概念化
- 第6章 形式的思考障害の認知的概念化
- 第7章 アセスメント
- 第8章 関係づくりと治療関係の促進
- 第9章 妄想の認知的アセスメントと治療
- 第10章 幻聴の認知的アセスメントと治療
著者紹介
アーロン・T.ベック
- 略歴
- 〈アーロン・T.ベック〉医学博士。ペンシルベニア大学精神医学科名誉教授。フィラデルフィアのBeck Institute for Cognitive Therapy所長。ラスカー臨床医学研究賞受賞。
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