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- 発売日:2017/04/05
- 出版社: ありな書房
- サイズ:272ページ
- ISBN:978-4-7566-1751-4
- 国内送料無料
紙の本
ヨーロッパ美術における寓意と表象 チェーザレ・リーパ『イコノロジーア』研究
著者 伊藤博明 (著),石井朗 (監修)
チェーザレ・リーパの寓意表象の集大成『イコノロジーア』は、一七世紀以降の芸術、とくに美術に大きな影響を及ぼした。たとえば、ヨハネス・フェルメールの最晩年の作品《信仰の寓意...
ヨーロッパ美術における寓意と表象 チェーザレ・リーパ『イコノロジーア』研究
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商品説明
チェーザレ・リーパの寓意表象の集大成『イコノロジーア』は、一七世紀以降の芸術、とくに美術に大きな影響を及ぼした。たとえば、ヨハネス・フェルメールの最晩年の作品《信仰の寓意》は、ディルク・ピーテレスゾーン・ペルスが編纂し、一六四四年にアムステルダムスで刊行した、チェーザレ・リーパ『イコノロジーア』のオランダ語版における〈信仰〉の記述に依拠している。「〈信仰〉はまた、座っており、きわめて注意深く見える女性によって表わされる。彼女は右手に聖杯をもち、左手は一冊の本の上に置いており、この本は、キリストを意味する堅固な隅石の上にある。彼女は両足の下に世界を踏みつけている。彼女は上着の下に、深紅の衣服をまとっている。その隅石の下には、押しつぶされた蛇が横たわり、そして〈死〉が折れた矢をたずさえている。そこには、原罪を引き起こした林檎が置かれている」。フェルメールの絵画のタイトルに登場している「寓意」という観念は、チェーザレ・リーパの『イコノロジーア』が、この「寓意の時代」を表現する、ひとつの「寓意」であった。【商品解説】
目次
- プロローグ 寓意の世紀──『イコノロジーア』の成立
- Ⅰ 『イコノロジーア』の歴史的背景
- 1 古代における寓意と擬人像
- 2 中世における寓意と擬人像
- 3 ルネサンスにおける寓意と擬人像
- Ⅱ 『イコノロジーア』の世界
- 1 チェーザレ・リーパの生涯と著作
- 2 『イコノロジーア』の思想と構成
- 3 『イコノロジーア』の諸版と翻訳
- Ⅲ 『イコノロジーア』と古典古代の伝統
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