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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/01/09
- 出版社: ありな書房
- サイズ:22cm/222p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7566-1858-0
- 国内送料無料
紙の本
描かれる他者、攪乱される自己 アート・表象・アイデンティティ (アメリカ美術叢書)
著者 田中 正之 (監修解説),田中 正之 (著),横山 佐紀 (著),瀧井 直子 (著),江崎 聡子 (著),小林 剛 (著),石井 朗 (企画構成)
カサットの「モダン・ウーマン」、タナーの「バンジョーのレッスン」など、さまざまな他者が描かれた作品を取り上げ、それがどのように自己と他者のイメージをつくりだし、あるいはそ...
描かれる他者、攪乱される自己 アート・表象・アイデンティティ (アメリカ美術叢書)
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商品説明
カサットの「モダン・ウーマン」、タナーの「バンジョーのレッスン」など、さまざまな他者が描かれた作品を取り上げ、それがどのように自己と他者のイメージをつくりだし、あるいはそれを解体しているのかを解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
一四九二年にクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸そばのカリブ諸島にあるひとつの島、現在ではサン・サルバドル島と呼ばれる地に到着したとき、彼はそこがインドの近くの島であると信じていた。そのため、そこに暮らす人々は「インディアン(インド人)」と呼ばれることになり、カリブ海域の島々も「西インド諸島」と名づけられた。アメリカの先住民は、「インディアン」と白人に呼ばれることによって「インディアン」となったのである。このときインディアンは白人によって「発明」されたとも言えるであろう。……美術作品などの視覚文化は、他者を典型的な他者の図像(たとえば「凶暴で野蛮なインディアン」)に表現することによって、支配者の思想や価値観の確立や保持のために機能する。だが他方ではまた、表象を変異させていくことによって、その思想や価値観を攪乱することもある。他者とされた人々が主体的に自らを表象するようになったとき、そこにはある種の攪乱が拭いがたくあったはずである。以下の各章では、さまざまな他者が描かれた多様な作品を見ていくことによって、それがどのように自己と他者のイメージをつくりだし、あるいはそれを解体しているのかを解き明かしていく。【商品解説】
目次
- プロローグ 「他者」を描くということ 田中正之
- 第1章 ジョージ・カトリンの「インディアン・ギャラリー」──消えゆく他者と救出する画家の自己成型 横山佐紀
- 第2章 フレデリック・エドウィン・チャーチのオリエント 瀧井直子
- 第3章 メアリー・カサットの自画像──シカゴ万博女性館壁画《モダン・ウーマン》に描かれたモダニティと「新しい女」のイメージ第4章 ヘンリー・オサワ・タナー《バンジョーのレッスン》をめぐって──黒人画家による黒人表象 田中正之
- 第5章 沈黙のリアリズム──エドワード・ホッパーが視たもうひとつの「自己」 小林剛
- エピローグ 描かれる「他者」、攪乱される「自己」 田中正之
- 註
- あとがき 田中正之
- 人名索引
収録作品一覧
「他者」を描くということ | 田中正之 著 | 7−10 |
---|---|---|
ジョージ・カトリンの「インディアン・ギャラリー」 | 横山佐紀 著 | 11−40 |
フレデリック・エドウィン・チャーチのオリエント | 瀧井直子 著 | 41−81 |
著者紹介
田中 正之
- 略歴
- 中央大学文学部准教授/アメリカ視覚文化
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