「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/12/14
- 出版社: 柏書房
- サイズ:19cm/276p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7601-5306-0
読割 50
紙の本
0番目の患者 逆説の医学史
著者 リュック・ペリノ (著),広野 和美 (訳),金丸 啓子 (訳)
隔離されたチフスのメアリー、ある仮説のために女として育てられたデイヴィッド、上流階級の見世物にされた女性ヒステリー患者たち…。生物医学分野の輝かしい歴史の裏に渦巻く欲望と...
0番目の患者 逆説の医学史
0番目の患者 逆説の医学史
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
隔離されたチフスのメアリー、ある仮説のために女として育てられたデイヴィッド、上流階級の見世物にされた女性ヒステリー患者たち…。生物医学分野の輝かしい歴史の裏に渦巻く欲望と、病者たちの犠牲と貢献の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
病気を感じる人たちがいるから医学があるわけで、
医者がいるから人びとが
彼らから自分の病気を教えてもらうのではない。
――ジョルジュ・カンギレム『正常と病理』より
■内容
これまでの医学史は、
患者をないがしろにしたまま、
医師の手柄話、治療法や試行錯誤の過程など、
もっぱら医師たちに焦点を当てつづけてきた。
しかし、医学者だけが英雄なのか?
当前のことだが、患者なくして医学の発展はなかった。
野戦病院や臨床の現場、検査室、診察室で
自らの身体や傷口を辛抱強くさらしてきた者たちこそが、
医学の歴史に大きな貢献をしてきたのだ。
隔離されたチフスのメアリー、
上流階級の見世物にされた女性ヒステリー患者、
ある仮説のために女として育てられたデイヴィッド、
死してなお自らの細胞を研究されつづけたヘンリエッタ、……
本書では、輝かしい歴史の裏側に埋もれた、
病者たちの犠牲と貢献にスポットを当てていく。
コロナ後の世界において、
最初に感染した者たちへのバッシングは絶えない。
しかし、犯人捜しにも魔女狩りにも意味はない。
Covid-19の感染拡大を受けたロックダウン宣言の直前に
フランスで出版されたこの本に登場する患者たちの物語が、
私たちにそのことを教えてくれるだろう。
■「Patients Zero」とは?
感染症学では、集団内で初めて特定の感染症にかかったと見なされる患者のことを「インデックス・ケース」または「ゼロ号患者(ペイシェント・ゼロ)」と呼ぶ。微生物やウイルスの研究が進み、詳しいことがわかるようになるにつれ、ときに最初の感染者を特定できるまでになった。本書では、この「ゼロ号患者」という言葉の意味を医学、外科医学、精神医学、薬理学のあらゆる分野に意図的に拡大解釈して適用することにしている。【商品解説】
目次
- 日本語版によせて/はじめに
- 第1章 タンタン
- 第2章 麻酔のゼロ号患者たち
- 第3章 人格が変わってしまったフィネアス
- 第4章 ヒステリーのヒロインたち
- 第5章 ジョセフ少年
- 第6章 ニューヨークの女性料理人
- 第7章 アウグステ
- 第8章 ジェンダーの蹂躙
- 第9章 ふたつの特別な数字
著者紹介
リュック・ペリノ
- 略歴
- 〈リュック・ペリノ〉1947年生まれ。医師、作家、エッセイスト。熱帯医学と疫学で学位獲得。リヨン大学医学部で医学史や疫学等を教える傍ら、医学や生物学の知識を一般向けに嚙み砕いて伝えるために著作に励む。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む