紙の本
博論怖い
2020/06/14 15:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わらび - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかなかしんどみの強い作品。私が無知すぎて、知識なくさらっと読んでしまうと「主人公世間知らず~」みたいに見えてしまったのだけれど、後ろの解説読むと院生のヤバさがよくわかってやばい(語彙力)。解説にあった、フランスの文系は文章の美しさを云々…という話がめちゃくちゃ怖かったです。日本も似たようなものだけど、日本は大学院にお金かかるけど、フランスは一応は無料…?どうなんだろう。欧州より日本のがヤバいのかなーと思ってたけど、国ごとにいろいろ問題があるのだなと思いました…(小並感)
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カフカに関する博士論文を書こうとするフランス人女子院生の奮闘を描くコミック。指導教員は面倒くさがり。周囲からの理解は得られない。大学で教える仕事に就くが内容は専門外の上,悪戦苦闘するも何と無報酬(と後から知る)。彼女が置かれた状況それ自体がカフカ的。経験者の原案を別の漫画家が作品化したのかと思っていたが,そうではなく,本人が描いているのだった。パリの街並みを描く絵は全編カラーでとてもきれい。
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作品自体はとてもよく出来ていると思いますが、身近に文系の研究者がいると、身につまされ過ぎて、辛過ぎて…。フランス程ではないにしても、日本でも常々(特に文系の)研究など不要だ、という風向きと先行きの不安に挫けそうになりながら、努力に努力を重ねているのを見ていると、正直味わっている余裕はなく…
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うおおおおお、、、っていう感想が読み終わってまず来た。
やっぱりいばらの道なんかな〜〜〜フランスは日本よりも大変そうな現実、、、
そして、指導教員の指導がどれくらい生徒に寄り添えるか、指導教員との相性まじ大事すぎる。論文を書いては、自分が書いた文章に永遠に納得できなくて、ずるずると書き続けてしまうのは共感。彼氏がかなり最後まで一緒に寄り添ってくれてて凄いな〜ってなりました。周りと自分との時間軸の差、焦る気持ち、院生あるあるがリアルだった。
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博論執筆で挫けそうな、アルアルが満載。
実は漫画なので一瞬で読める。どう闘っていくか、そういう、心構えや覚悟ができるかも。。あと、「こんな自分だから」と卑屈になる気持ちを少しでも抑えられるかも、しれない。。
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文学で博士論文を書くということの苦しみ(と喜び)がとてもリアルに描かれていた。日本もフランスも本質的にはとても似ていると感じた。
本人にとっては最重要なことなのに、家族や恋人とっては最もどうでもいいことだったりして、その間に横たわる溝がとても辛い。ということが、この本の主人公だけでなく大学院生の人生では「あるある」であるところがおもしろいところだと思う。
何年もかけて何百本も論文、本を読み、ぐるぐると考ええてものを書くという経験は、論文を発表した時にしか関心を示さない人には分からない。ましてやその論文に対して「で、それが何の役に立つの?」という感想を持つ人には全然理解できない世界かもしれないけれども、この漫画ではそのぐるぐる視点の一端を追体験できるという珍しい本。
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2020年10月12日(月)にMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店で購入し、同日読み始め、同日に読み終える。
少し前に寄稿したWebマガジンの記事「医療現場における対人援助・感情労働にAI・ロボットは何ができるのか?」(https://rad-it21.com/ai/morimoto-seiichi_20201008/)を読んだ知人から、カフカの『掟の門』だけで博論を書く主人公が登場する作品として紹介されたもの。
内容的にはいろいろ考えさせられるけど、まあそれ以上のものはなかった。フランス・ベルギーあたりのこういったマンガのことを「バンド・デシネ」と言うのだと初めて知った。
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博士論文の執筆に苦心惨憺する女性を描いた、フランスの漫画です。
ちょっぴりだけど学問の世界に籍を置いていたことのある私にとって、懐かしく感じたし、切なくもなりました。
日本だけじゃなくて、フランスの学生も大変なんだな、と思いました。
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欧州は、日本が参考にして始めたアカデミックシステムであるだけに、日本の現状と瓜二つまったく同じことがフランスでも起きていることがよくわかる。米国のように予算を獲得し、優秀な学生を養いながら成果を上げるスタイルとはやっぱり違うと思う。抑圧された学徒時代がいづれ輝かしい学会での学説につながる成果に結実すれば、このシステムも良い面があるといえるのだが。。。どうもそうばかりではないようで。
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博士課程の悲喜交交がかかれているのはおもしろかったが、
漫画が読み慣れてないからかすごく読みづらかった。
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Twitterで話題になってみたから読んでみた。
フランスの文系院生が送る博論物語。
フランスで発行された漫画が、日本語に翻訳されたものである。
実際の「博論」に取り組む学生の苦悩がありありと描かれていてめちゃめちゃ興味深い。
博士という五里霧中の世界を奮闘することの大変さや、経済的困難などが心に染みる。また、シニカルに書かれているので、すこしニヤニヤしながら読み進めることができる。(実際にその場に立ったら全く笑えないとは思うが)
また研究テーマのカフカが、主人公自身の人生のアナロジーになっているという構造も面白い。
"使者はいまも苦悩をつづけている。宮殿の部屋をぬけだしてさえいないのだ"
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以前少し話題になったマンガ。本書に何かの救いを求めてはいけない。一読してまず、博士論文の指導はディシプリンによってかなり異なるのではないか、と思った。描かれている舞台は文学分野・人文学であることに留意が必要。自然科学や医歯薬保理工農の関係者が、本書から何を見出せるかはよくわからない。フランスにおけるコースワークがほとんどない博士課程の教育の一例を描写している、ということ以上でも以下でもない。示唆としてはつきなみだが、博士論文の指導を構造化して、マイルストーンとなる各種発表会を設定したり、指導教員の多忙さを軽減する施策を実施する必要がある、といったことが頭に浮かんだくらいか。
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Instagramで知った本
博士課程は少し先かもしれないけれど修士課程に進学する身なので読んでみた
漫画だから読みやすかった!けど絵がかなり特徴的なので一発で読み取るのは個人的に厳しかった…
理系の院生はもっと環境違うんだろうな
文系の院生はどうしてもマイナスな意見が多い印象
教授も人間なんだしご自身の研究もあるだろうし、院生一人一人に割く時間ないんだろうな…教授の心の描写が現実的で辛かった…
恋人と破局するシーンが心にきたな…
精神的ダメージが大きい…
今の恋人は私が修士課程に進むことも賞賛してくれていて応援してくれているけど、いつかはこうなってしまうのかな。結構辛い。社会人と大学院生って上手くいくのかしらね…(ここでする話じゃない)
_φ(・_・答えを求める本ではない
修士課程に進んで環境に慣れたらまた読んでみようかな
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100冊ビブリオバトル@オンライン第3ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
2020.08.22〜23
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怖くて泣いちゃった
・フランスの口頭試験は4人の審査員がおり、各々が30分のコメントをする。訳者の口頭試験では審査員が6名参加し、審査は4時間強に及ぶ(…)審査員の批判を受け入れるのみ↔︎指導しない担当教員
・美しくないメールを書くことは失礼に値するという考え方が文系の分野には普及
・「博士号取得後っていうのは、もういわば雇用のノーマンズランドなのよ。決まった形式なんてない→怖すぎる( ; ; )