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商品説明
「騎士団長殺し」の作品中に張り巡らされた、意識せざるを得ない数々の「穴」は何を意味するのか。村上春樹の文体と作品を特徴付けるセクシュアリティを徹底的に読み解く本格評論。【「TRC MARC」の商品解説】
村上春樹の摩訶不思議な長編小説『騎士団長殺し』を
「穴」を鍵語に、
物語に潜むセクシュアリティを読み解く本格評論!
『騎士団長殺し』を手にした読者は、作品中に張り巡らされた
「穴」を意識せざるを得ない。
数々の「穴」は何を意味するのか?
村上春樹の文体、そして、村上作品を特徴づける
セクシュアリティを徹底して読み解く。
「畢竟本書が指向するのは、
『騎士団長殺し』という「物語」を侵犯して
身体性をもつ運動体としての文体=エクリチュールが、
多様なセクシュアリティを横溢させて
読者との連続性を実現することである。」(「はじめに」より)【商品解説】
目次
- 第一章 文体
- 身体性をもつ文体
- 「物語」分析
- 第二章 「免色」のセクシュアリティ
- 「穴」
- 「鈴」
- 象徴としての「クリトリス」
著者紹介
谷﨑龍彦
- 略歴
- 〈谷崎龍彦〉1955年三重県生まれ。皇學館大学卒業。澁澤龍彦に私淑して文芸評論を始める。著書に「村上春樹『1Q84』の性表出」「村上春樹の深い「魂の物語」」がある。
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