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- カテゴリ:一般
- 取扱開始日:2014/04/29
- 出版社: ナカニシヤ出版
- サイズ:20cm/238p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7795-0813-4
紙の本
なぜ、私たちは恋をして生きるのか 「出会い」と「恋愛」の近代日本精神史
著者 宮野 真生子 (著)
いまの日本を生きる私たちのための恋愛の哲学とは。九鬼周造の「「いき」の構造」を手掛かりに、近代日本における恋愛と自己の関係を探り、人を愛することの本質をあぶり出す。【「T...
なぜ、私たちは恋をして生きるのか 「出会い」と「恋愛」の近代日本精神史
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商品説明
いまの日本を生きる私たちのための恋愛の哲学とは。九鬼周造の「「いき」の構造」を手掛かりに、近代日本における恋愛と自己の関係を探り、人を愛することの本質をあぶり出す。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
宮野 真生子
- 略歴
- 〈宮野真生子〉1977年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程(後期)単位取得満期退学。福岡大学人文学部准教授(日本哲学史専攻)。2011年、西日本哲学界若手奨励賞受賞。
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書店員レビュー
人文書書評
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
「ボーイズラブ」の隆盛、「草食系」の台頭、「婚活」の過熱――とベクトルは様々ながら、レンアイに関する言説は元気だ。もちろん今日に限ったことではない。はやりもすたりもありながら連綿と続いてきた恋についての精神史、とくに近代日本に於いてのそれを、九鬼周造『「いき」の構造』を用いて整理した一冊。
「いき」は「粋」、江戸期の遊郭に発祥する美意識だが、その構成要素とは“媚態”、“意地”、“諦め”であるという。恋を商売にする場での美意識が恋愛論のどまんなかに当てはまるのは自明なのだが、たった三つのこの要素について「西洋の衝撃」以降、どれだけ多くの考察がなされてきたかを逆説的に読めるのが面白い。
「粋」について書かれた本作のタイトルである問いは、言う間でもなく野暮である。が、それを含めた日本人の歪みとシャイネスとが、情けなくも愛しく思えてくる作品だ。
人文 武良