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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/03/05
- 出版社: 本の泉社
- サイズ:21cm/45,2p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7807-1992-5
紙の本
炎の中、娘は背中で… 3月10日、夫・子・母を失う 改訂版 (本の泉社マイブックレット 語り継ぐ東京大空襲)
昭和20年3月10日、東京大空襲によって母と夫、そして生後7ケ月の娘を亡くした鎌田十六が、空襲当時の出来事と、その後、養護施設で戦災孤児たちを育てた経験を語る。早乙女勝元...
炎の中、娘は背中で… 3月10日、夫・子・母を失う 改訂版 (本の泉社マイブックレット 語り継ぐ東京大空襲)
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商品説明
昭和20年3月10日、東京大空襲によって母と夫、そして生後7ケ月の娘を亡くした鎌田十六が、空襲当時の出来事と、その後、養護施設で戦災孤児たちを育てた経験を語る。早乙女勝元による解説なども掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
1945年3月10日、B29の編隊が東京下町を無差別爆撃、市街は焦土と化した。10万人あまりの命が奪われた「東京大空襲」である。台東区蔵前に住んでいた鎌田十六さんは猛火の中を逃げまどい、夫と母そして生後七か月の娘を失った。本書はその体験記をもとにしている。初版は2008年、インタビューによる補足を行ない、作家・早乙女勝元さんの解説を加えて刊行された。
「やっと(避難所となった)学校にたどりつきました。入口に一人の保健婦さんがいました。真っ先に背中の子どもの様子をたずねたんです」。しかし、子どもはすでに亡くなっていた。「お地蔵さんのように可愛い顔の鼻にも額にも火傷の跡がいっぱい。……わが子の顔を見つめながら、体をさすっていましたが、なぜか涙は出ませんでした。もう悲しみを通り越していたのだろうと思います」。
鎌田さんは戦後、戦争孤児の母親がわりになって、児童養護施設で70歳まで働く。「自分の子がね。私の代わりに育ててって、言った気がしたの……」。そして2020年11月2日、107歳で死去された。「戦争なんかないほうがいいですよ。戦争ぐらい人の幸せを奪うものはありません」という彼女の声を伝え続けるべく、改訂版として刊行する。
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死者10万人を数えた3月10日の東京大空襲。
4人家族の団らんが一夜にして奪われた鎌田十六さんは、戦後、上野で深刻な飢餓状態の戦災孤児に取り囲まれる。
娘が、私の代わりに育ててやって、と言った気がした、という十六さんは以来、彼らの親代わりになり、施設で70歳まで働いた。昨年11月、107歳で生涯を閉じた。
十六さんの被災体験、戦後の日々の聞き書きと早乙女勝元さんの解説を収載。鎮魂と希望のブックレット。【商品解説】
目次
- 鎌田十六(とむ)さん、安らかに 早乙女勝元
- 三月一〇日、夫・子・母を失う 炎の中、娘は背中で…… 鎌田十六
- 〈解説〉東京大空襲と鎌田十六さんのこと 早乙女勝元
- 東京大空襲・戦災資料センターの紹介
- ※表紙画・小野沢さんいち氏
著者紹介
鎌田 十六
- 略歴
- 鎌田十六(かまた とむ)=1913年~2020年。長野県生まれ。戦後は板橋の都立養育院で働き、子どもたちから「お母さん」と呼ばれて慕われた。
早乙女勝元(さおとめ かつもと)=1932年東京に生まれる。作家。東京大空襲・戦災資料センター名誉館長。著書『東京大空襲』『東京が燃えた日』『早乙女勝元自選集=愛といのちの記録(全12巻)』など。
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