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商品説明
水底に小さな濁り水温む カラフルなリフト吊り上げ山笑ふ 褒めらるる鯛の粗炊き梅雨曇 村の名のテントに遺り夏祭 平成１４〜２９年の作品をまとめた第１句集。【「TRC MARC」の商品解説】
◆第一句集
袴著の走れば背ナの鷹翔てり
七五三の句で、男子は五歳で初めて袴をはく儀式があったので、その子を「袴著」と詠んでいる。走った時に羽織の背に大きく描かれた鷹が翔び立つように感じたという句で、至って新鮮である。
（序より・深見けん二）
◆自選十句
でこぼこに草を滑りて蝶の影
鯱の天蹴る勢ひ花の雲
木洩れ日や蟻影となり蟻となり
帰省子の父の恙をさりげなく
ダリア咲くここは四賀村金井郷
鳶の舞ふ影のぼり行く崖紅葉
小春日やぶつかつて来る虻もゐて
マネキンの大きな真珠クリスマス
新聞の今日も遅るる雪続く
冷えし手を詫びつつ重ね寒見舞【商品解説】
目次
- 序・深見けん二
- 第一章 平成十四年～十七年 13
- 第二章 平成十八年～二十一年 41
- 第三章 平成二十二年～二十四年 81
- 第四章 平成二十五年～二十六年 117
- 第五章 平成二十七年～二十九年 155
- あとがき
著者紹介
金澤 杏子
- 略歴
- 昭和十八年三月三日 東京に生まれる
平成十四年 「花鳥来」入会
俳人協会会員
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