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商品説明
花の宿水車回して客を待つ 目に見えぬものを映して水澄めり 太宰忌や止まり木で飲むハイボール 平成21年より26年までの363句を収めた第7句集。【「TRC MARC」の商品解説】
◆第七句集
次の生は月の兎にならめやも
子供の頃、月には兎がいて満月の夜になると餅をついている、と教えられた。満月を見るとたしかに黒い影があり、餅をついているように見えた。その月に住みたいというのが、私の夢であり、ロマンである。
(著者)
◆自選十五句より
初日出づ天の岩戸を押し上げて
土手焼く火己れ蝕みつつ進む
並び落つ春の谺の夫婦滝
一日生き一日老いて枇杷すする
引く鳥に未練の羽音ありにけり
涸滝の一縷の水のあきらかに
覗き込む顔押し上げて泉湧く
目に見えぬものを映して水澄めり
満開の風の牡丹となりにけり
木の実独楽影も回りてゐたりけり【商品解説】
目次
- 平成二十一年 5
- 平成二十二年 39
- 平成二十三年 77
- 平成二十四年 109
- 平成二十五年 145
- 平成二十六年 175
- あとがき 205
著者紹介
高橋 悦男
- 略歴
- 昭和九年七月九日、静岡県下田市生まれ。同四十七年、「蘭」入会、野澤節子に師事。
同四十九年、「蘭」同人。同五十六年、第一句集『天城』にて蘭同人賞受賞。同五十八年、「海」創刊主宰。
現在、俳人協会評議員、日本文藝家協会会員、「海」主宰。
句集『天城』『朱夏』『実朝の海』『海光』『春の山』『摩訶』
著書『恋の句・愛の句』『現代俳句セミナー』『自解百句選・高橋悦男』『俳句事典・鑑賞』『鑑賞秀句百句選・西東三鬼』『鳥・獣』『現代俳句の肖像』『ベレンの塔』『秀句鑑賞十二ヶ月』『俳句月別歳時記』『海の俳句歳時記』『俳句カタカナ語辞典』
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