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商品説明
正座して清新の気を筆始 先々のなにはともあれお元日 この街の音消してゆく春の雪 ご自由にお持ちください花の種 菜の花や里のにはとり放し飼ひ 独自の世界を見せる稲葉晶子の第1句集。【「TRC MARC」の商品解説】
◆第一句集シリーズ/I
正座して清新の気を筆始
地道な日々の積み重ねは、何時しか個性の開花に繋り、この先晶子さんがどのような独自の世界を見せてくれるのか期待したい。
(序・野木桃花)
◆自選十句
初富士や薩埵峠の古戦場
種袋振れば音する近未来
おぼろ月故山へ戻る戻らざる
山頂の奇岩怪石冴返る
菜の花や里のにはとり放し飼ひ
故郷の空の広さよ蕎麦の花
初紅葉空にいちばん近い駅
小春日やほほと円空仏のこゑ
火の番へ父おくり出す影法師
雪しんしん所番地を消してゆく【商品解説】
著者紹介
稲葉 晶子
- 略歴
- 1942年10月15日長野県生。
2006年 「あすか」会員
2008年 「あすか」同人
2011年 緑舟賞受賞
現代俳句協会会員
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