「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
火祭の高潮に月落ちかかる 盆僧と去年と同じ話して 薄氷に水のさびしさ見えにけり 「諷詠」名誉主宰後藤比奈夫特選を中心に351句を収録した第4句集。【「TRC MARC」の商品解説】
◆第四句集
句集名「花の雲」は集中の「来し方の見ゆるや花の雲の中」に拠った。「花の比奈夫」と言われるほど「花」の句の多い先生。その先生に供えるには花のつく句集名は最良だと考えた。また、この名によって私の八十八年のすべてが花の雲の中にあったように、仕合わせだったことがわかる。両親から始まって出会った全ての人の愛の中に生きて来た私であることを思い、またすべての方々への御礼の籠もった句集名であるとも思い、嬉しかった。
(あとがき)
◆自選十五句
海よりの秋声海に消えにけり
蛍火の草より草に零れけり
来し方の見ゆるや花の雲の中
麹町三番町の燕の巣
そんなとき笑つてみよと山笑ふ
鬼やらひだけは大きな声出して
捜すこと勿れ涼しきところに居
秋桜むかし絵踏の庭とあり
文字消えしことの露けき父祖の墓
セーターの赤に包まれ百二歳
栗ひとつ剥くためにあるよき時間
飛花と行く風と落花と遊ぶ風
沙羅の花子は吾が老に触れざりし
虫聞いてをり鍵穴を捜しつつ
薄氷に水のさびしさ見えにけり【商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む