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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2017/06/15
- 出版社: 新曜社
- サイズ:20cm/260p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-7885-1529-1
- 国内送料無料
紙の本
漱石のヒロインたち 古典から読む
著者 増田 裕美子 (著)
幼少時から歌舞伎、謡曲(謡)などの口承文芸に触れて育った漱石。能とのつながりを中心として、日本の文学的伝統と漱石作品がいかに深くつながっているかを、比較文学的見地もおりま...
漱石のヒロインたち 古典から読む
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商品説明
幼少時から歌舞伎、謡曲(謡)などの口承文芸に触れて育った漱石。能とのつながりを中心として、日本の文学的伝統と漱石作品がいかに深くつながっているかを、比較文学的見地もおりまぜて論じる。【「TRC MARC」の商品解説】
◆漱石文学を魅力的にしている女性たち
数々の名作を書き、今なお人気の「国民的作家」夏目漱石については、これまでも数多の言述がなされ、ほとんど出尽くした観があります。しかし不思議と、漱石が描く女性主人公(ヒロイン)についてはほとんど論じられていません。『虞美人草』の藤尾、『行人』のお直、『それから』の三千代、そして『三四郎』の美禰子など、作品を魅力的にしているヒロインたちの性格とユニークな言動を、漱石はどこから着想したのでしょう。英文学者としての学識はもちろんとして、幼少期からの日本の古典と漢文学への造詣によるところが大きい、と著者は言います。『坊っちやん』と義経伝説、『こころ』と夢幻能との関係、また『源氏物語』『平家物語』『方丈記』、能・謡曲と関係づけた読解から新たな展望が開けてきます。漱石死後百年目の今年の注目作になることでしょう。【商品解説】
目次
- 第一部 漱石のヒロインたち
- 第一章 『虞美人草』の「紫の女」
- 第二章 『行人』のお直をめぐって
- 第三章 『それから』の三千代
- 第四章 『三四郎』の美禰子をめぐって
- 第二部 漱石文学と古典
- 第五章 漱石と『方丈記』
- 第六章 『門』の美的世界
- 第七章 「坊っちやん」という謎
- 第三部 『こころ』をめぐって
著者紹介
増田 裕美子
- 略歴
- 〈増田裕美子〉神奈川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専門課程博士課程単位取得満期退学。二松学舎大学文学部教授。専門は比較文学。著書に「日本文学の「女性性」」など。
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