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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/06/22
- 出版社: 青土社
- サイズ:19cm/264p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7917-7084-7
紙の本
亡霊のジレンマ 思弁的唯物論の展開
著者 カンタン・メイヤスー (著),岡嶋隆佑 (訳),熊谷謙介 (訳),黒木萬代 (訳),神保夏子 (訳)
来たるべき神と全人類の復活を謳う表題作から、マラルメ論、SF論まで、現代フランスの哲学者、メイヤスーの論文・講演・インタビューを集成。存在論、倫理、文学にまたがる哲学の、...
亡霊のジレンマ 思弁的唯物論の展開
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商品説明
来たるべき神と全人類の復活を謳う表題作から、マラルメ論、SF論まで、現代フランスの哲学者、メイヤスーの論文・講演・インタビューを集成。存在論、倫理、文学にまたがる哲学の、もうひとつの相貌を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
「メイヤスーの哲学は、ポスト構造主義から引き継がれたテーマ、キーワードを、
人間的意味を徹底的に無化する方向へとラディカライズしている」(序文:千葉雅也)。
来たるべき神と全人類の復活を謳う表題作から、議論を呼んだマラルメ論まで。
『有限性の後で』では表れなかった、メイヤスー哲学のもう一つの相貌。【商品解説】
収録作品一覧
思弁的唯物論のラフスケッチ | 15−40 | |
---|---|---|
潜勢力と潜在性 | 41−74 | |
亡霊のジレンマ | 75−95 |
著者紹介
カンタン・メイヤスー
- 略歴
- 〈カンタン・メイヤスー〉1967年生まれ。パリ第一大学准教授。著書に「有限性の後で」など。
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紙の本
私が捉えるこの世界。
2021/08/30 18:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
形而上学。
西洋の哲学はキリスト教的な基礎が求められることが多い、特に、形而上学といえば、神が記されがちである。
『有限性の後で』に関わる話題もあるので、未読の身には、わかりにくいが、最初に収められたインタヴューは、訳者によると、噛み合ってないとのことで、少し安心する。
無限を数えることができないように、確定できないことが、世界あるいは、世界の基礎的なところにある。
そこに偶然が存在する。
私たちはフィルターを使って、無限や混沌を整理して世界を捉えている。
秩序は多分受け取りての意思に関連する。
私たちはほとんどの場合、無限に圧倒され、無意識の行動に身を任せ、反動化していく。
あるいは、秩序を読み取ろうとして、その膨大な量に敗れ、意識を粉々にする。
陰謀論的思考はこれによって説明できそうな気がする。
読書はその始まりを別にすれば全てそうだともいえますが、
本書の大部分を、(特に最近読んだ)いくつかの書籍に関連させて読んでしまう。
特に意識したのは、レムと、円城塔のSF的想像力である。
読むことで、世界は少しだけ表情を見せる。
無限に対してはあまりにも小さいが、無ではない。