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商品説明
初歩的なミスから高度なレベルまで、さまざまな誤訳のなかから興味深く、応用性の高い典型的な例を選び、系統的に分類し要点をわかりやすく解説。意外な発見や“なぞ解き”を楽しみながら、真の読解力が身につく。【「TRC MARC」の商品解説】
著者「はしがき」より
翻訳の過程は,おおまかに“ 解釈 ”と“ 表現 ”という二つの部分に分けられるが,“ 表現 ”(または“ 訳し方 ”)の適否や巧拙がかかわるのは「悪訳」であって,「誤訳」ははっきりとした“ 解釈 ”の誤りに由来するものである.
このような誤訳を生む解釈の誤りは,語句や構文,各種の文法事項など多岐にわたり,趣も多様である.
たとえば,単語を読み誤れば「あこがれ」が「あくび」になり,語義の区別を誤れば「大酒樽を腹に詰めこむ」事態も生じる.
また,文法的考察を誤れば,「この上なく良好」と大統領が明言した二国間の関係が「良好だったことはない」に変わったり,「子供を殺すことはできないように,捨てることもできない」という女性の気持が「子供を捨てるくらいなら殺すわ」という言葉になってしまったりもする.
本書では,こういったさまざまな誤訳のなかから,興味深く,啓発的で,応用性の高い,典型的な例を選び,タイプやレベルによって系統的に分類して要点をわかりやすく解説し,場合に応じて類例を示した.
「翻訳の常識」としての誤訳の諸相も,英文解釈の問題点も,そして押さえておくべき文法の勘所も,その全般的な実例が一通り収められている.【商品解説】
目次
- Part1 誤訳の妙味
- 人生の三大要素/世界一の幸せ者はだれ/有名は束の間/激昂するナポレオン/雷鳴:稲妻/男に名前を呼び続けられる/「嫌う」のか「嫌われる」のか/超絶技巧の使い手/「これより気にしないことはない」とは/「棒紅」をぶらさげた警官/「顔」でなく「心」が獣/「笑った」のか「吠えた」のか/大酒樽を詰めこんだ腹
- Part2 誤訳のタイプ
- 「語・句」に関する誤訳/「文法・構文」に関連する誤訳
- Part3 誤訳のレベル(5段階チェック)
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