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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/07/07
- 出版社: 新評論
- サイズ:19cm/257p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7948-1074-8
紙の本
飯田線ものがたり 川村カネトがつないだレールに乗って
4つの私鉄が国鉄となり、現在に続いているJR飯田線はいかにしてつながったのか? 約6時間半の鉄道旅行の醍醐味を、最難関区間の敷設等に貢献した川村カネトを主人公にした歴史物...
飯田線ものがたり 川村カネトがつないだレールに乗って
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商品説明
4つの私鉄が国鉄となり、現在に続いているJR飯田線はいかにしてつながったのか? 約6時間半の鉄道旅行の醍醐味を、最難関区間の敷設等に貢献した川村カネトを主人公にした歴史物語とともに紹介する。見返しに沿線図あり。【「TRC MARC」の商品解説】
2017年、「全線開通80周年」を迎えるJR飯田線。94駅・総延長約200キロ、愛知・静岡・長野の三県にまたがり険しい山岳地帯を貫くこの路線は、どのようにしてつながったのでしょうか? 豊川鉄道・鳳来寺鉄道・三信鉄道・伊那電気鉄道という四つの私鉄が1943年に国有化・統合され現在にいたること。最難関区間とされた旧三信鉄道の測量・敷設において、測量技手だったアイヌの川村カネト氏が多大なる貢献をしたこと。これらの歴史は沿線に住む人々の間でさえ忘れ去られつつあります。
本書の冒頭で、カネトの生涯を題材とした『合唱劇カネト』の公演風景を紹介しました。この紙上公演で読者のみなさんはきっとたちまち飯田線の車窓の人となり、新しい発見に魅了されるはずです。
日本には「テツ」=鉄道ファンの方々が200万人いると言われます。そのなかでも「乗りテツ」のみなさんは、飯田線の「秘境号」に乗ることを切望しています。また、線路に沿って流れる天竜川などの渓谷美は多くの旅人を魅了しています。本書では、四季折々に様々な表情を見せる約6時間半の鉄路の旅の醍醐味を、川村カネトを主人公とする歴史物語とともに紹介していきます。第1部では、カネトとともに開通工事に携わった方々にお話をうかがいます。当時の貴重な写真も多数掲載しました。第2部では、豊橋駅から辰野駅までの全94駅の中から選りすぐりの文化・観光スポットを紹介します。沿線居住者だからこそ撮影できた写真もたくさん載せましたので、「撮りテツ」のみなさんにも十分楽しんでいただけると思います。
全線開通80周年という記念の年に、ぜひ本書を手に飯田線に乗ってみてください。(おおた・ともこ)【商品解説】
著者紹介
太田 朋子
- 略歴
- 〈太田朋子〉1963年大阪府生まれ。『合唱劇カネト』水窪公演実行委員長を務める。
〈神川靖子〉1969年浜松市生まれ。『合唱劇カネト』水窪公演実行委員の一人として広報担当を務めた。
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飯田線の歴史を知る
2022/12/10 09:26
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投稿者:うしくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、川村カネトの合唱劇のエピソードと飯田線の主な駅の筆者のエピソードで構成されている。さて、戦時の国有化で伊那電鉄、三信鉄道、鳳来寺鉄道、豊川鉄道から国鉄飯田線になった。最後に開通したのが、この本のテーマとなっている川村カネトが測量した三信鉄道であった。深山幽谷の険しい地形を強い意志と屈強な体で測量を成し遂げた。また、工事の監督も行ったが、アイヌ人ということで激しい差別を受けた。彼らに対して誇りを失わずに真摯な態度で臨んで荒くれ者を信服させた。飯田線に乗る前に読んで改めて乗った時に車窓が感慨深く感じられます。私自身もJR東海のさわやかウォーキングで中井侍駅から平岡駅まで歩いたときに川村カネトが測量した旧線跡や深い谷を抉る天竜川の眺めを見て、鉄道の有り難さ、川村カネトの尽力に思いを馳せました。